相場産業株式会社

2018年12月20日
NICOpress160号新事業展開海外展開補助金(助成金)販路開拓

ユーザーの要望と感性に応えられる自転車用工具を世界へ

相場産業株式会社 代表取締役 相場 健一郎 氏
代表取締役 相場 健一郎 氏

「インスタグラムの文章はほぼ英語で、工具の画像や使い方の動画などをアップしています。新しいカタログも製品名やスペックなどは全て英語にし、日本人でも外国人でも見て分かるようなものにしました」と語る相場社長。

 

百年物語への参加が自社の強みに気付くきっかけに

鍛造部品を主力にレンチやスパナなどの作業工具を一貫生産する相場産業は、2011年に自転車用工具ブランド「RUNWELL(ランウェル)」を設立。国内をはじめ海外へと販路を広げている。
自転車用工具に着手したきっかけについて、「NICOの百年物語に参画したことが大きかったですね。それがなければ工具から脱却していたかもしれません」と相場社長。百年物語の取り組みを通して他企業と関わったり、海外の展示会に出展したりと様々な刺激を受けた中で、50年に渡り培ってきた作業工具のノウハウを持っていることが自社の強みと判断。さらに、自転車用工具は特殊性と趣味性が高い製品。付加価値も高く、自社が得意とする専用工具の製造技術が活かせることと、大手メーカーが参入しない市場規模であることも、新事業として選んだ大きな理由だった。

相場産業株式会社 「サイクルモードインターナショナル」のブース

2017年「サイクルモードインターナショナル」のブース。一般の自転車ファンからプロの競技者まで来場する展示会で、工具を見ながら「ここをもう少しこうしてほしい」と要望を受けることもある。ユーザーと直接話をすることで、新しい開発のヒントに繋がっているという。

 

商品開発や販路開拓の経験を経て起業を決意

同社がターゲットとするのは、「シングルスピード」と呼ばれる変速機のないスポーツ自転車のユーザーだ。当初から「工具を使う方と直接話をしながら、新規性の高い製品を作り上げていきたいと思っていました」と語る相場社長は、NICOの「地域中核企業国内販路開拓促進事業」を活用し、日本最大のスポーツ自転車展示会「サイクルモードインターナショナル」に出展。この展示会の来場者はエンドユーザーが中心のため、ユーザーから工具への要望や意見を聞くことができる貴重なマーケティングの場となっている。「ここで出会った競輪選手の方の要望で商品化した工具もあります」と相場社長は成果を語る。

相場産業株式会社 競輪選手の方の要望で商品化した工具

シルバーのレンチは、日本の競輪選手の要望を聞いて開発したもの。ゴールドはヨーロッパで特に人気の高い色だという。ランウェルの商品デザインは全て、もともとグラフィックデザインの仕事をしていた相場社長が手掛けている。

 

インスタグラムを通して各国から問い合わせが

昨年末、海外の有名な自転車情報サイトにRUNWELLの工具が取り上げられたのがきっかけで、英語を主体にした同社のインスタグラムに海外からの問い合わせが増加。現在はヨーロッパ各国、オーストラリア、アメリカ、中国などで販売され、ドイツとオランダへの進出も決まっている。「2018年は海外進出の1年目なので、各国の市場の反応を見て来年の展開を考えているところです。今後はヨーロッパのトラックレースなどプロの業界で使われる工具も製造していきたいです」と展望を語る。燕三条で培ってきた強みを武器に、ユーザーの感性に応えられるモノづくりを追求してゆく。

相場産業株式会社 打ち合わせ

今年9月にパリを訪問し、現地の業者たちと打ち合わせを行った相場社長。ヨーロッパやアメリカなどは、日本と比べてシングルスピードの自転車を使用する人が多いことから、同社の工具も注目されている。

 

NICOの コレ を活用!

「地域中核企業国内販路開拓促進事業」を活用し、「サイクルモードインターナショナル」に出展。ここで集めたエンドユーザーの声を商品開発に活かして販路開拓に結びつけている。

会社情報

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RUNWELL URL http://runwell.jp/

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