株式会社WELCON

2018年02月05日
NICOpress 150号新商品開発補助金(助成金)

会社員からの独立起業。挑戦したい人にとって新潟は恵まれたサポートがあります。

株式会社WELCON 代表取締役社長 鈴木 裕 氏
代表取締役社長 鈴木 裕 氏

当社も含め、グッドカンパニー大賞各賞を受賞している新潟の企業が多いですが、NICO推薦の企業も多いようです。強い企業が育ち、その企業が地域産業を牽引していくような支援を期待しています」と話す鈴木社長。

 

拡散接合技術で部品に新たな可能性を拓く

重ねた金属を真空中で加熱・加圧し、接合面で起こる原子の拡散を利用して一体化する「拡散接合技術」を使った「三次元中空構造体」の企画・設計・生産を手掛ける株式会社WELCON。平成18年に起業し、エンジニアリングサービスをワンストップで請け負う会社としての存在感を高めてきた。また、自社開発したマイクロチャンネル熱交換器を使った、水素ステーション向け小型熱交換器なども製造している。
同社では起業から現在まで、場面に応じて公的支援を活用してきた。鈴木社長は「会社員から独立したので起業資金が無く、NICOに相談して新潟産業創造ファンドを紹介してもらいました。資金を獲得するまでの道のりは厳しいものだったのですが、NICOの担当者の方が同行し、励ましてくれたのが心強かったですね」と話す。

 

NICOのサポートで起業。高度な基盤技術も確立

成長への足掛かりとなったのは、4年目に挑戦したサポイン事業。ここで取り組んだ新しいシミュレーション技術の開発は、同社の基盤となる技術を築くことになった。「実は最初のエントリーでは落選し、再チャレンジで採択されました。審査の場で自分の説明が上手く伝わらず、私はあきらめかけましたが、ここでも同行していたNICOの担当者が粘り強く、審査員の質問を受け止めながらフォローをしてくれました。そのおかげで採択されたのではと思っています。NICOは身近な相談窓口であり、しっかり支援してくれる機関という印象です」。

 

次なる10年で目指すのは微細構造で機能を生むこと

10年が経ち、収益も上昇カーブを描き始めた同社。次の10年は「M3」をコンセプトに、部品メーカーとしての存在感を構築していきたいという。「M3はミニマムサイズ、ミニマムエネルギー、ミニチュアリゼーションを指します。出来るだけ小さいサイズで、必要なエネルギーも少ないものを微細構造で作ることを目指します。特に必ず発生する“熱”の問題の解決策を提供できればと思っています」。
今後の新潟県の産業については、県全体の底上げが課題であり、新潟県やNICOには強い企業を育て、その企業が周りの地元企業に仕事を出すことによって、地域全体を盛り上げていってほしいと話す。「新潟県は起業や技術開発への支援が充実しています。もっと成功事例が出てもいいし、今後にも期待できると思っています」。

精密加工された複数枚の金属の薄板を、拡散接合技術で接合させた「微細3D構造体」。今後は微細構造で部品を作ることによって、新たな機能を生み出すことを目指していく。

 

NICO支援メニュー活用

「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)」の申請ではNICOのサポートを利用。この事業を通じて、マイクロチャンネル熱交換器の開発のために必要であった、非破壊試験による評価手法や、シミュレーション解析の基盤技術を確立。WELCONのベースを築くことができた。

会社情報

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TEL.0250-38-1900
FAX.0250-38-1901
URL http://www.welcon.co.jp

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