日本発の「SEIFUKU」ファッションを世界に発信していきます。
「商標の外国出願は経費がかかるのでNICOさんの補助金はありがたいですし、海外展開の具体的なアドバイスや情報をいただけるのも助かっています。」と語る相浦代表。これまで培ってきたモノづくりの基盤を活かし、国内でも新たな事業に着手していきたいという。
一人の女子高生の声が制服づくりのきっかけに
学校指定の制服がない中高生を対象にした「フリー制服」の企画・製造・販売を行う株式会社このみ。婦人衣料品店を営んでいた同社が制服を手掛けることになったのは、2000年頃、一人の女子高生から「高校の制服がなくなってしまったけれど、かわいい制服をどうしても着たい」という声を受け、オーダーメイドしたことがきっかけだ。
同じニーズが多いことに気付いた相浦代表は、ブランド制服の販売を開始。さらにトレンドの最先端である東京での出店を目指し、NICOの支援を利用して経営革新計画に取り組んだ。「小さな店でしたから、新しいコンセプトのショップを作るには、まずは社会的信用を得ることが必要だと考えました」と相浦代表。承認を受け、2008年、原宿竹下通りに制服ショップ「CONOMi」をオープン。長野、大阪、さらに2017年9月には香港に出店し、順調に実績を重ねている。
徹底した品質の追求と学生目線に合わせたデザイン
2009年にオリジナルブランドを立ち上げ、保護者や学校にも支持される制服ブランドとして成長してきたが、その背景には品質の追求がある。糸づくりから生地の開発、縫製まで自社で行う一貫製造体制を約7年かけて確立。機能性の向上にも力を入れ、3年間安心して着ることができる制服づくりをモットーにしている。
さらに、もう一つのこだわりが学生目線に合わせたデザインだ。「私たちは店で直接お客様の声を聞けるのが強み。女子高生たちの微妙な感覚をキャッチし、半歩先を行く商品を作ることが大切です」。形がほぼ決まっている制服だからこそ、わずかなデザインの変化、スカートの数センチの長さの違いが重要になってくるのだという。
中国でのビジネス展開に向けて上海の展示会に出展
日本の制服はアジアやヨーロッパでも人気が高く、同社はこれまで各国でファッションショーを開催してきた。3年前からは上海の展示会に出展し、日本で行われている制服コンテストも開催。現在はNICOの事業コーディネーターに相談しながら、中国でのビジネス展開に向けて歩みを進めている。「これからもNICOさんには、親身になって相談に乗ってくれる存在でいてほしい」と語る相浦代表。海外事業を一つの柱として力を注ぐとともに、制服の可能性をさらに追求しながら、日本が誇るファッションとして世界へ発信していく。
会社情報
株式会社このみ
〒944-0008 妙高市柳井田町3-2-5
TEL.0255-78-7711
FAX.0255-78-7723
URL http://www.conomi.jp