戦略的な販売計画を作り、新分野に進出
新潟精密鋳造株式会社
専務取締役佐藤 剛 氏
世界初のステンレス鋳物ホウロウ鍋を開発
1973年11月の会社設立から、ロストワックス専門鋳造メーカーとして産業用精密機械部品を製造する新潟精密鋳造株式会社。ロストワックスは、ある程度寸法がシビアにでき、鋳物肌もきれいで2次加工の必要がない。高級鋳物の部類に入り、小さなサイズが主流だが、同社は国内でも大きなサイズを製造できるのが強みだ。
これまで同社は鋳造メーカーとして受注製造するのみだったが、事業の一つの柱にしたいと一般消費者向けにロストワックス製法によるステンレス鋳物ホウロウ鍋「L’hirondelle(リロンデル)」を開発し、展示会などで発表してきた。ホウロウ掛けができる鋳物で作った特別配合のステンレス材容器の製作方法は世界初で、特許出願中である。
「自社製品の販売に向けた戦略について、いろいろとアドバイスをいただきました」と語る佐藤専務。
多くの消費者に知ってもらうことが重要
「当社にとってBtoCは未開拓分野。販売計画を社内だけで検討していたので、その内容について専門家からアドバイスを受けたいと考え、よろず支援拠点に相談することにしました」と佐藤専務は話す。
コーディネーターから受けたアドバイスを販売戦略に反映。広告宣伝費を抑えて、知名度を高めていくことが大事だと判断し、様々なイベントに参加したり、ワークショップに鍋を貸出すなどした。また、東京で新規オープンする店にリロンデルの鍋を展示し、この鍋で作れるメニューを発信する試みも始まった。
手作りのため、月産50個が限度。海外も含めて問い合わせも多いが、今は7月の展示会に向けて準備を進めている。
深底・浅底、大きさによって、幅広いメニューに対応できるリロンデルの調理鍋。カラーバリエーションも豊富。
企業情報
新潟精密鋳造株式会社
〒959-0103 燕市砂子塚726-3
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