豆茶寿ブランドを成長させ、売上拡大を目指す
株式会社宮野食品工業所
企画開発・品質管理部 部長宮野 奈緒子 氏
和菓子店用の餡や豆を使った惣菜を製造
新発田市内の和菓子店に餡を提供する製餡所として、1950年に創業した株式会社宮野食品工業所。各種の豆を素材に、甘納豆や煮豆などの惣菜へと商品を広げ、現在ではこうした豆を素材にした惣菜の県内外のスーパーへの卸が中心となっている。
8年ほど前に、廃業する市内の和菓子店から事業を受け継ぐこととなり、自社の餡や豆加工品を使った和菓子製造が、一つの柱として加わった。さらに、2014年に社長が交代したのを機に、社内組織を一新するとともに、企画開発部を新設して、商品開発に力を入れることを決断。「豆を食べて108歳(茶寿)まで、健康で長生きしてもらいたい」という願いを込め、『豆茶寿』ブランドを立ち上げた。
「商品を知ってもらって、売れる仕組みを作っていくことの大切さを教えていただきました」と語る宮野部長。
商品を知ってもらうための広報活動に尽力
商品を一から自社開発したものの、販路開拓がうまくいかない問題を抱えていた同社は、昨年11月よろず支援拠点へ相談。「コーディネーターから、自社の強みをまず把握した方がいいとアドバイスをいただき、そこからNICOの知的資産経営講座に参加したり、メディアを活用した広報活動に力を入れたりしていきました」と宮野部長は振り返る。
広報活動に力を入れた結果、豆茶寿ブランドの第一弾「お砂糖なしの しお豆大福」が新聞やテレビなどに取り上げられ、取引先から声をかけてもらえるようになり、ようやく軌道に乗り始めた。今後は、豆茶寿ブランドをさらに成長させ、製品のラインナップを増やしていく計画だ。
広報活動が実を結び、軌道に乗り始めた「お砂糖なしの しお豆大福」。ほかに4種類のラインナップがある。
企業情報
株式会社宮野食品工業所
〒957-0006 新発田市中田町3-1297-1
TEL.0254-22-3322 FAX.0254-22-4789
URL http://www.miyano-mame.jp