VRや動画を活用した販促サポートで中小企業や店舗の力になりたい
「東京在住の新潟出身者の中には、Uターンしてもやりたい仕事がなさそう、というイメージを持つ人もいます。新潟で暮らしたいが躊躇している、そんな人を経験者として応援できたらと思います」と話す藤田代表。
U・Iターン起業支援プロジェクト「潟チャレ」ファイナリスト選出
株式会社リプロネクストの藤田代表は新潟市出身。大学進学を機に上京し、そのまま都内の広告代理店に就職したが「いつか新潟に戻って起業したい」との思いを抱いていたという。
転機が訪れたのは2016年。若者のU・Iターン起業を促進するプロジェクト「潟チャレ」を知り応募。見事ファイナリストの1人に選ばれた。そして、新潟で地方の経済発展、雇用の創出に貢献したいと2017年に創業準備オフィスを活用し、会社を設立した。
東京での経験を生かし、新潟の地域密着企業を支援
主要事業に据えたのはVRや動画を活用したプロモーション。会社員時代に手掛けたことがあり、今後のニーズが見込めると考えている。だがこうした比較的新しいツールは、地方の中小企業にとって費用対効果の面で未だハードルが高いイメージがある。しかし藤田代表は「中小企業や街の小さなお店にこそ、伝えたい強いこだわりがある場合が多い。そんな企業やお店のプロモーションに活用してもらいたいです」と話す。
現在、VRは住宅会社からの依頼が多い。モデルハウスや建売住宅の中を専用カメラで撮影し画像をつなぎ合わせることで、まるで建物内部に入りこんだようなバーチャル体験を可能にする映像を作ることができる。集客はもちろん、お客様を現地に何度もお連れする企業側の負担を軽減し、業務効率アップも期待できる。
動画の事例としては、「料理教室から、レシピ動画をSNSに毎週アップしたいが予算がないとの相談を受けました。そこでご自身にスマホで動画を撮影してもらい、弊社で1分ほどの動画に編集するなどコストを抑えた対応もしています」。最初は専門スタッフが撮影に立ち会い、ポイントをレクチャーしてくれるので初心者でも安心だ。「少ない予算でも効果を出すために、お客様と一緒に考え、続けていくことが重要だと思っています」。
やりたいことをあきらめずチャレンジしたい
リプロネクストという社名は、前職の企業が所属するグループ会社に由来する。社長に起業の意思を告げると、ひとりで一からやるには大変だろうからと「リプロ」の名前を使わせてもらえることになった。資本関係や取引だけでない、様々な支援やつながりが起業を後押しした。「今後は社員を増やしていきたい。新潟で働きたいと思ってもらえるような会社にしたい」と話す藤田代表。今後の活躍に期待したい。
会社情報
株式会社リプロネクスト
〒950-0078 新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル11階
TEL.050-5319-5206
FAX.025-333-4900
URL http://www.lipronext.com