平成26年に新潟初のネット媒体専門の広告会社としてスタートした株式会社ユニークワン。立川社長ひとりで始めた会社は現在、東京、金沢、富山にも拠点を持ち、社員もまもなく20人に届きそうだ。猛スピードで変化していくネットの世界で、急成長を見せている同社のいまについて話を伺った。
地方のIT化をリードし、地方からムーブメントを起こしたい
株式会社ユニークワン
代表取締役 立川 和行 氏
新潟のIT環境の遅れに驚きWEB専門広告会社を設立
検索エンジンやSNS、ユーチューブなど、ネット媒体の広告出稿・制作を請け負っているユニークワン。東京からUターンし、父親の農業法人でネット通販に取り組むなかで、どこからもネット広告の提案が無いことに気づいた立川社長。「調べたら新潟ではネット広告を専門にやっている会社がありませんでした。また農業法人では、まだFAXを使っていて、地方のIT普及の遅れに衝撃を受けました」。
起業と同時に業績は順調に伸び、昨年は売上が3億円弱。今年は5億円超が目標だ。成長の要因は動画広告のニーズが増えていること。さらに、富山での売り上げが好調な点がある。
銀行などからの依頼を受けて、社長や社員がネット広告セミナーの講師を担当。その参加者が顧客になるケースも多いという。
プロモーションはWEBから考える時代
起業から3年が経ち、最初はネット広告を展開したことがないお客様がほとんどだったが、いまは一度は経験があるという会社も増えた。それでも新潟や北陸のIT化は、東京から3~5年は遅れていると立川社長は話す。
「いまやプロモーションはWEBから考えるのが海外では当たり前で、中国の企業はテレビの2倍の広告費をWEBに使っています。一方日本はまだ、余った広告費をWEBに回す感覚。これを逆転させるべきですし、実行できる企業が生き残る。特にBtoBの会社はWEBの重要度が高いです」。
社員はまもなく20人になる。異業界からの転職、東京からのUターンなど、個性的な人材が集まっている。
優秀な人材が地方で活躍できる企業に
最近は、社長や社員がネット広告について、セミナーを通じて伝える機会が増えている。地方のIT化をリードしていきたいという起業時の思いが、確実に広がりつつある。
また、事業の拡大と共に、会社組織の体制を整えることにも力を注いでいる。「リモートワークがしやすい仕事なので、出社する・しないも含めて、より自由な働き方ができる会社にしたい。東京の大企業から、地方のベンチャー・成長企業へと転職する流れも作りたいですね。また、女性が働きやすい環境も目指します。マーケティング会社として消費の中心である女性の感覚が必要ですし、結婚などで東京からU・Iターンしてきた優秀な人材も多いです」。
新潟でITの最先端に挑戦し、新潟からムーブメントを起こす。その夢に向かって全力で進む同社には、今後も一層注目が集まりそうだ。
「今は口コミ、紹介、先方からのアプローチで顧客が増えていますが、WEB広告を提案している立場なので、次のステップとしては自社のWEB広告で受注できる体制を作り上げることも大切だと思っています」と話す立川社長。
NICOのコレを活用!
平成27年度新規創業サポート、平成28・29年ベンチャー企業創出・育成助成金を活用して、新潟初のネット専業広告会社を設立。さらなる成長を目指しています。
企業情報
株式会社ユニークワン
〒950-0853 新潟市東区東明3-10-1 R-PROビル
TEL. 050-3371-4008
URL https://unique1.co.jp/