地域の魅力を知ってほしい!
遊びながら学べるボードゲームを発案
医療福祉施設や教育施設への物販をはじめ、旅行代理店、調剤薬局など多角的に事業を展開する愛宕商事は、オリジナルボードゲーム「知域王」を発売。小学校の学習教材にも活用されているゲームの発案者である田宮氏にプロジェクトについて伺った。
元幼稚園教諭。2018年、愛宕商事に入社。小中学校、幼稚園への備品販売、運営サポートなどを行う。2021年に「知域王」を開発し、関連イベントも企画する。
Q1 ゲームを開発したきっかけは?
幼稚園教諭の頃、学童保育の遊びに活用したことがきっかけで、ボードゲームが趣味になりました。ボードゲームは楽しいだけでなく、子どもの教育面に使えるとずっと考えていたので、当社の教育事業にも活かせないかと提案したのです。「知域王」のルールは私が考えましたが、趣味で多くのゲームをしていたことが役に立ちました。
「知域王」(ちいきおう)
地域の歴史・観光・グルメ・文化の知識をカードで紹介し、カードを集めて役を作ることで学習につながる新感覚ボードゲーム。ルール作りからすべて田宮氏が担当。2021年に佐渡版、2022年4月に新潟市版を発売した。
Q2 開発で苦労したことは?
このゲームは地域の人たちを巻き込んで作ることに意味があると考えました。カードに掲載する地域ネタの選定には、企業や行政の方、学校の先生など多くの人に参加してもらいましたが、いろいろな意見が出るので、限られた枚数のカードに何を入れるかを選定するのに苦労しました。その分、みなさんの想いが詰まったゲームを作ることができたと思います。
Q3 「知域王」の特徴、魅力は何ですか?
学習要素を取り入れたことが特徴です。このゲームは地域について知識がある人が強いようにルールを作っているので、「勝ちたい」と思ったら子どもたちは自分から地域のことを勉強してくれる。遊びながら学べるというのが魅力です。
また、地域や企業を巻き込んだ子どもたちのためのイベントをしたいと考え、昨年佐渡で「知域王」のチャンピオン大会を開催しました。続けていくことで、地域の文化になってほしいです。
知域王チャンピオン大会 in 佐渡
Q4 今後の展望を教えてください
今、新潟市・内野町版の制作を進めています。県内外の地域版にも広げていきたいですし、このゲームのテーマを食や文化などいろいろな切り口に広げて事業を展開できたらと考えています。
仕事をする上で大切にしていること
仕事を楽しむことです。通常業務に加え、「知域王」の業務が始まってからは「大変だね」とよく言われますが、私自身は日々楽しい! 楽しんで働く方が、良い仕事が出来ると思います。
企業情報
愛宕商事株式会社 NICOクラブ会員
新潟市中央区東堀通一番町494-3
TEL.025-228-4888
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