有限会社魚沼新潟物産

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2017年07月27日
NICOpress140号新事業展開

魚沼の文化を発信する清酒八海山のふるさと

「魚沼の里」 有限会社魚沼新潟物産
代表取締役社長 中俣 善也 氏

清酒八海山が生まれる地を五感で知ることができる場所

里山風景が広がる約7万坪の敷地に、清酒八海山を醸す酒蔵を中心として、雪国ならではの雪室、米・麹・発酵をテーマにしたショップ、古民家を移築したそば屋や、スイーツ店などが点在する「魚沼の里」。11年前、八海醸造株式会社が新しく醸造蔵を作ったところ、公開していないにも関わらず、蔵を見にくる人が増えはじめ、「来ていただいたお客様に何かおもてなしを」との思いでそば屋を開店。それをきっかけに、年々施設を増やし、今では年間22万人が訪れるスポットになった。来訪者数は年々増えている。

魚沼の地の空気感に触れる体験を通し、清酒八海山のイメージを「五感」で感じてもらう場所として、整備が進められている。

地元の人々の自慢になる施設にしていきたい

魚沼の里のコンセプトは“郷愁とやすらぎ”。ここで過ごすひとときは、まさにそれを体感するものだ。そして、訪れた人はここでの体験や、受けるもてなし、商品が生まれるストーリーを知ることから、魚沼の自然や暮らしに対する同社の愛着を感じとるはずだ。その背景にあるのは、この地で地域の人々のための地酒を造り続けてきた酒蔵だからこそ生まれる思いであると、施設運営を手がける魚沼新潟物産の中俣社長は話す。

一方、地元に対しては、地域の皆さんの自慢の場所になるのが目標。「八海醸造社長の南雲は常々、県外からいらっしゃったお客様を、地元の人が“この地域はこんな良い施設があるんだよ”と自慢しながら連れて来てくださるような場所にしたい、と話しています。魚沼の里だけが賑わうのではなく、お客様にはここから魚沼全体を見ていただきたいと思っています」。

中俣社長
「地域の良さは来てみないとわかりません。お客様に、まずお越しいただくきっかけをつくるという部分では、我々の施設も地域に貢献できているのではないかと思います。」と語る中俣社長。

いま見直されている魚沼の食文化を守り伝える

魚沼は発酵文化、保存食文化が育まれた土地であり、まさに日本酒もそのひとつ。暮らしはそのままスローフード、スローライフであり、それに魅力を感じ、憧れる人が増えてきているように感じるという中俣社長。東京に出店しているアンテナショップ「千年こうじや」で米や麹、発酵に興味をもってもらい、それをきっかけに魚沼に足を運んでもらいたい。ショップで開催するイベントも広告というより、八海醸造、魚沼をもっと深く知ってほしいという思いで展開している。「コアなファンへの窓口であり、魚沼の里はその受け皿になる本丸。その意味でも、今後は体験を通して知識を得られるようなコンテンツを作り、滞在の時間をより豊かなものに充実させたいと思っています」。魚沼が育んだ風土や暮らしを発信する魅力あふれるスポットとして、魚沼の里はさらに多くの人をこの地域へ誘ってくれそうだ。

魚沼の里01
八海醸造 第二浩和蔵

魚沼の里02
今秋、新たにベーカリーがオープン。貸し農園もスタートする「魚沼の里」。四季に彩られる自然と、雪国の文化を感じながら過ごすことができる。八海山雪室は1千トンの雪を収容でき、日本酒や食材を低温貯蔵で熟成する。

魚沼の里03
試飲カウンター・焼酎貯蔵庫

魚沼の里04
雪中貯蔵庫

企業情報

「魚沼の里」 有限会社魚沼新潟物産
〒949-6775 南魚沼市宮2294-3
TEL.025-770-2237 FAX.025-770-2238

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