佐渡ホンダ販売株式会社

2018年02月26日
NICOpress149号専門家等相談新事業展開

本業の自動車販売以外に社長直属の事業部を立ち上げ、雑貨店、携帯電話販売、カフェ、手作りパンの製造・販売、宿泊施設などを運営。各事業の相乗効果から売上げの向上、佐渡の活性化につながっている。

自動車ディーラーが多岐に渡る事業開拓で佐渡を活性化

佐渡ホンダ販売株式会社 しまふうみ
代表取締役社長 松柴 尚治氏
取締役 しまふうみ事業部長 松柴 敬太氏
取締役 フロア事業部長 企画推進室長 松柴 達也氏

佐渡にないものを創り、すでにあるものは輝かせたい

昭和47年からHondaCars佐渡を経営する同社。代表取締役社長の松柴氏は新潟市でホンダ系列の販売店を経験後、佐渡の販路開拓を任された。もともと県外出身で島内に伝手もなく「ゼロからのスタートだった」と言う。自動車販売店には用事がなければお客様は来ない。気軽に来店でき、その頻度を高めるために、店舗隣にカフェを併設した。「まちの喫茶店としてお客様が気軽に集う場にしたいと、提供メニューも試行錯誤しながら取り組んできた」と松柴社長は振り返る。

息子の敬太氏、達也氏が成人して経営に参加する頃には佐渡の人口減少が顕著となった。「島内では1年に350人程しか子どもが産まれない。そのうち離島しないのは何人か」と危機感が募り、若者もやってみたいと感じるような、佐渡にない魅力を創りたいという気持ちが芽生えたという。

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真野湾を借景に爽快な気分で食事ができる「しまふうみ」。自慢のパンは自家製酵母をベースにパン作りの工程を一貫して社内で手がけるオーバーナイト&オールスクラッチ製法。

片手間の事業ではなく、すべてをプロレベルに

「明日の佐渡を考えて、今できることを考える」をコンセプトに多様な新規事業を開拓してきた。携帯が普及し始めた頃も、いち早く販売ショップを開き、外回りの営業が島内の電波調査も行った。

バイク関連のグッズを販売していた「モビリティワールド」は、島内でおしゃれな雑貨が買えないとの声から雑貨店になり、本物のパンや美味しいコーヒーがあったらいいな、素敵なカフェで食事がしたいという声は「しまふうみ」でカタチにしてきた。自動車販売の片手間では魅力ある店にはならないと、もがきながら、ノウハウを積み上げながら事業をプロレベルに高めていった。だからこそオンリーワンとなり、誰にも負けない自信も付いた。また、優秀な人材が入れば、その分だけ事業が広がり品質も高くなる。一番のネックだった人材登用ではNICOのプロ人材出張相談会を利用した。

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国内外のこだわりの雑貨が並ぶ「モビリティワールド」。厳選したコーヒーとスムージーが人気のカフェ「Coffee&Tea22(トゥートゥー)」も隣接。

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島内のイベントカレンダーを毎月自主作成し、地域活性につなげている。

佐渡で一番行きたいカフェ「しまふうみ」をブランド化

7年前にオープンした「しまふうみ」は、佐渡で一番行きたいカフェと言われるまでに成長。今年6月には宿泊事業もスタートした。高まる認知度を活用し、全国に通じるブランドを創りたいと考えている。日本一大きな「しま」の佐渡。陸は植生の南限と北限が、海は暖流と寒流がぶつかって豊かな食材「ふうみ」を島民に与えてくれる。この素晴らしさをブランドで表現したい。

「雇用の場が増え、離島した人が故郷に帰ってくるきっかけになってほしい」と敬太氏。佐渡なら金山、朱鷺、「しまふうみ」と言われることが今後の目標だ。

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「ゼロから始める」開拓精神は、松柴社長(写真中央)から敬太氏(写真左)、達也氏(写真右)をはじめとする若手へ受け継がれている。「新しい時代にチャレンジしたい。やれることはとことんやって行こう!」という気持ちが原動力だ。

ここがポイント

  1. 自動車販売店の来店頻度を高める工夫
  2. 佐渡の魅力アップで離島する若者を減らしたい
  3. 佐渡にないものを磨き上げ、全国へ発信

企業情報

佐渡ホンダ販売株式会社 しまふうみ
〒952-1307 佐渡市東大通821-1
TEL.0259-51-1010 FAX.0259-57-2656
URL http://www.primosado.jp

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