昭和43年創業の株式会社山口製作所は、プレス加工と金型製作において豊富な実績とノウハウを保有する企業。数年前から力を入れて取り組んできた製品開発が実を結び、同社の新たな強みとして期待されている。
スリッター加工のバリを除去するだけだったのが、トヨタ自動車関係者からのアドバイスを受けて、せん断加工部分のバリを除去。全面バリゼロを実現した。
「プレゼンでは2人とも120%の力を出したと思います」と語る山口社長(中央)。沢中さん(右)と嶋さん(左)は「広報相談会で今尾先生にご指導いただいて助かりました」と話す。
高品質と低コストを可能にしたバリレスタブリードを開発
株式会社山口製作所 代表取締役 山口 貴史 氏/沢中 純一 氏/嶋 優仁 氏
支援策を活用しタブリードの技術開発を推進
プレス加工・金型製作を主力事業とする株式会社山口製作所は、電気自動車などに採用されるラミネート型リチウムイオン電池のタブリード(電極)の全面バリゼロを実現した「バリレスタブリード」を開発。高品質と低コストを可能にした製品として注目されている。同社が開発に着手したのは、平成24年度の「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に採択されたのが始まり。新潟県工業技術総合研究所(以下:工技総研)、日本工業大学との産学官連携で、タブリードを高精度でせん断加工する技術を確立した。その後も工技総研との共同研究で、タブリード材の新しい表面改質法の開発に取り組み、一貫製造ライン化を実現。さらに平成27年度の「高付加価値化サポート助成金」を活用し、タブリードとPPフィルムを溶着する装置の開発を行うなど、順調な進展を見せている。
スリッター加工のバリを除去するだけだったのが、トヨタ自動車関係者からのアドバイスを受けて、せん断加工部分のバリを除去。全面バリゼロを実現した。
広報相談会で展示やプレゼンテーション方法を相談
昨年度の機械要素技術展(M-Tech)に出展した際、トヨタ自動車の関係者からアドバイスを受けたことも、技術を進歩させる要因になった。「それまではせん断部分のバリを5ミクロン以下にすることを目標にしていたのですが、トヨタの方から『このバリも取ってしまえばいいのに』と言われて、すぐに改善しました。全面バリをなくすというのが一番の強みになると確信したのです」と山口社長は語る。 その後、トヨタ自動車本社で行われる商談会への参加打診を受け、開発に携わった沢中さんと嶋さんはNICOの「広報相談会」に参加し、展示方法やプレゼンテーションについて相談。アドバイスを受けながらプレゼン用の原稿を作り、2人で練習を重ねた結果、今年2月の商談会ではトヨタグループの関係者を前に堂々と発表することができたという。
「プレゼンでは2人とも120%の力を出したと思います」と語る山口社長(中央)。沢中さん(右)と嶋さん(左)は「広報相談会で今尾先生にご指導いただいて助かりました」と話す。
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