株式会社山口製作所

2018年05月08日
IT導入NICOpress154号新商品・新技術開発

システム運用の知識を社内に構築しロボット導入を推進

株式会社山口製作所 代表取締役 山口 貴史 氏/製造部 プレス製造課 係長 嶋 優仁 氏
代表取締役 山口 貴史 氏/製造部 プレス製造課 係長 嶋 優仁 氏

「ロボット導入後は、デメリットはなくメリットしかない。今後もどんどんロボットを導入し自動化を進めていきたいです」と語る山口社長(写真左)。「ロボットについて何の知識もなかったので最初は不安でしたが、工技総研の指導のおかげでシステム構築を内製できるようになってきました」と語る嶋係長(写真右)。

 

人と一緒に安全に作業ができる協働ロボットを導入

プレス加工と金型製作を主力事業とし、設計から量産までのトータルソリューションを提供している株式会社山口製作所。同社は数年前からロボットを導入して一部工程の自動化・省人化に取り組んでいる。
「製造業にとって効率化は常に課題ですが、ラインを全て自動化するには資金的に難しい面があります。そこで導入したのがゲンコツロボットでした」と山口社長。産業用ロボットの大手メーカー、ファナック社が開発したゲンコツロボットは、安全柵なしで人と一緒に作業ができるロボット。ラインの一部工程の自動化に適していることから2012年に検査工程に導入した。さらに2015年にはNICOの「高付加価値化サポート助成金」を活用し、水平多関節ロボットを応用したピッキング装置の開発を行った。現在は不良品を選別するピッキング作業を担っている。

ゲンコツロボット

ゲンコツロボットの導入により、ワークの寸法測定、ゲージ検査が自動化された。アームは人間の手指のような繊細な動きが特徴。動作領域が本体の真下に限られるので、すぐ隣で人が安全に作業できる。

 

工技総研の指導のもとシステム構築を内製化

「最初のロボット導入にあたっては、メーカーからのアドバイスもあり、プログラミングを自社で行うことにこだわりました」と山口社長は語る。そこでこの任命を受けた嶋係長は、通常業務の傍らファナック社の研修でプログラミングなどの研修を重ね、1年近くかけてゲンコツロボットの完全稼働に取り組んだ。
ところが、次に開発したピッキング装置は自社でカメラとのドッキングが必要で、プログラミングの難易度が高かったことから、システム構築の一部を新潟県工業技術総合研究所(以下:工技総研)に依頼。嶋係長は「基礎的なことから教えていただき大変助かりました」と当時を振り返り、その後も工技総研の担当者から指導を受けながら、社内でプログラムの改良などを行っている。

スカラロボットとカメラをドッキング

水平方向にアームが動くスカラロボットとカメラをドッキングし、画像認識で問題のある製品だけをアームがピックアップして移動。最初はバリの検査用として導入したが、ピッキング用にバージョンアップさせた。

 

自動化を加速しより質の高い仕事へ挑む

ピッキング装置完成後は検査工程の作業者が3人から1人に。ピッキングの工程は作業者がゼロになり、省人化と生産効率のアップに繋がったが、「効率化できたから人を少なくすればいいということではない。今後はルーチンワークには人が介入しなくてもいいスタイルにし、人間は創造力で問題を解決していく仕事に就いてほしいと思っています」と山口社長。これからも外部の協力を得ながら、システム運用の知識とノウハウを社内に構築し、ロボット導入による合理化をさらに押し進めてゆく。

 

ロボット導入によるメリット

  • ⇨工程の一部を自動化。人員ゼロの作業も可能に。
  • ⇨︎社内でシステム構築することで経費を大幅に削減。
  • ⇨︎創造力が必要な質の高い仕事に人員を配置。

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