未経験から飛び込んだ電気工事業界で新しいイルミネーションに挑戦し、地域を盛り上げたい
一般住宅から店舗、公共施設まで幅広く電気工事を請け負う菅原電気工事。2016年からイルミネーション事業をスタートし、企画・設計から取り付けまで一貫して対応。集客やPRに大きな効果があるとして注目を集め、需要は年々増加する。事業の中心メンバーとして活躍する松田さんに話を伺った。
胎内市生まれ。飲食店経営を経て2017年に菅原電気工事に入社。2020年から新潟県電気工事工業組合の女性活躍推進ワーキンググループに参加。2021年に第二種電気工事士を取得。現在は企画担当としてイベントの運営や広報業務も行いながら、地域のイベント運営や後輩の育成にも力を入れる。
Q1 未経験から電気工事業界に入っていかがでしたか?
最初はアルバイトくらいの気持ちでイルミネーションの撤去や取り付けの手伝いから始めたのですが、何度かやるうちにもっと自分でできることを増やしたいと思うようになりました。同業者の女性のワーキンググループに参加したことも刺激になり、第二種電気工事士の資格取得を目指すことに。休日に時間を作って勉強し、女性グループのメンバーにも試験勉強に役立つ情報を教わるなど、彼女たちには背中を押してもらいましたね。
Q2 これまでで印象に残っている仕事は?
いろいろありますが、イオンモール新潟南さんのイルミネーションは継続で担当させてもらっています。春、夏、秋、ハロウィン、クリスマスなど年に何回もイルミネーションを付け替えるのですが、植え込みに一つずつ手作業で電飾を取り付けたり、取り付けた後も紫外線や雪による劣化・破損に注意しなければならなかったりと大変な面もあります。でもそれだけに、担当者の方から設計のOKをいただき、無事に点灯した時は心底ホッとします。担当者の要望をしっかりと取り入れて提案すること、取り付け作業ではスタッフに的確に指示を出すことを心がけています。
道の駅胎内やイオンモール新潟南のイルミネーション。地元の小学校では児童たちにイルミネーションの取り付け体験をしてもらい、業界に親しみを持ってもらうきっかけとしている。
Q3 女性や若い人が業界で活躍するには?
会社側の受け入れ体制が重要ではないでしょうか。女性が働きやすい職場は若い男性にも働きやすい職場だと思います。また、窓口が「電気工事」だけでは敷居が高いかもしれません。当社は「イルミネーションやイベント企画を通じて地域を元気にしたい」というメッセージを掲げたところ、インターンシップ実習で取組に興味を持った地元高校出身の女性社員が入社してくれました。
ソーラーパネルの点検も業務の一つ。一般住宅や施設の電気工事などの業務を経験することで仕事の幅を広げてきた。
Q4 これからやりたいことは?
イルミネーションでは、音楽と光の連動にチャレンジしてみたいです。専用ソフトを使ってプログラムを制作するのですが、より見応えのあるショータイムを演出できると思います。ドローンの免許も取りたいですね。街灯の故障などの際に、ドローンがあれば上に登らなくても高所の状況をすぐに確認できます。イルミネーションもドローンで撮影し、事業のPRや人材募集のための広告動画に活かして、会社や地域を盛り上げていきたいと思っています。
企業情報
有限会社菅原電気工事
胎内市高野1355-1
TEL.0254-46-3950
URL http://www.sugawara-denki.com/