株式会社佐藤食肉

2020年12月02日
NICOpress173号新商品・新技術開発

地域と連携しながら歩む。良質な食肉を全国へ

昭和28年に佐藤精肉店として開業し、現在は食肉・加工品の製造から全国販売までを一貫して行う佐藤食肉。生産性向上・効率化を進めるとともに、地元の異業種がつながり、商品を生み出していく循環型の事業に挑戦している。

常務取締役 佐藤広国 氏

「地域との関わりや、お客様の声を聞くことにやりがいを感じるようになったのは“あがの姫牛”の取り組みがきっかけです。地元で捨てられていた資源に注目し利用することで付加価値が生まれ、地域にも良い影響があります。ブランドを作るという意識より、地域の循環を作ろうと考えています」。

安全・安心な食肉と加工品を提供する肉のスペシャリスト

創業から67年を迎える佐藤食肉は、安全・安心で美味しい肉を届けることをモットーに、契約畜産農家から仕入れた新鮮な食肉を脱骨・整形加工し、全国の食品メーカーやスーパーへ納入する事業を主力としている。「時代の流れとともに食肉の付加価値が求められるようになり、私が入社した15年ほど前から食品加工を手掛けるようになりました」と佐藤常務が話すように、ハンバーグやメンチカツ、焼豚、冷凍総菜などを製造する食品事業が年々拡大。昨年4月には5か年計画で進めた新本社工場が完成した。

 

強い危機感から品質管理強化の工場を実現

生産体制を集約し効率化を進めた新工場は、以前と比べ全体の生産力が約2倍にアップ。全生産ラインに急速冷凍機を導入し、加熱調理した商品を素早く冷却・凍結させることで生産効率だけでなく品質維持や味も向上させた。

また、佐藤常務が6年以上前から持っていたのが「HACCP対応の工場にしなければ、これからの時代に乗り遅れる」という強い危機感だ。「大手メーカーは価格よりも安全・安心、品質基準に対する要求が厳しくなっています。新しいお客様を獲得するにはここで大きく変えなければと、思い切った投資をしました」。「金属探知機」「X線異物検査機」などの設備を各製造ラインに完備し品質管理を徹底したことで大手食品メーカーからの新たな受注にも繋がった。

工場外観

  • 工場風景1
  • 工場風景2

前工場の5倍以上の規模を誇る新本社工場。生産力を高めた急速冷凍機「トンネルフリーザー」(写真左)は水分を一瞬で凍らせることで旨みを閉じ込める。

 

地域にある資源を有効利用し阿賀野ブランドを発信

同社が近年力を入れるのが、地元ブランド商品と自社商品の企画開発だ。2016年から販売する「あがの姫牛」は、市内企業で結成した食の匠集団“あがの衆”が手掛けるブランド牛肉。異業種が連携し、牛の飼育から飼料の提供、販売・商品企画まで行うことで地元循環型の畜産を行っている。「当社はそれまで100%OEMの製造で、佐藤食肉という名前は知られていなかった。当社の取り組みを知ってもらいたい、地域の資源を有効利用し、美味しい地元の肉を届けたいという思いがありました」。翌年には、第二弾としてブランド豚肉「純白のビアンカ」も誕生し、好評を得ている。

今年7月には市内に直売店を新規オープンし、消費者との距離が一層近くなった同社。今後はさらに商品を多くの人に届けたいと佐藤常務は語る。「従業員も自分たちが関わった商品を家族や地元の方から美味しいと言ってもらえたら嬉しいですよね。そのためにも時代のニーズに合った商品を見つけることが必要。当社の長所を活かした商品の企画を進めている最中です」。

  • 工場風景1
  • 工場風景2

「あがの姫牛」は、まろやかな口当たりと赤身の旨みが特徴。スワンレイクビールの製造工程で出るビール粕を、バイオテックジャパンが提供する乳酸菌で飼料に利用し、臼井農畜産が牛を育成。佐藤食肉が販売・プロデュースを担当する。

 

ポイント

  • 時代のニーズに合わせ食品加工の事業を拡大
  • 自社商品開発で知名度アップ、地元企業と連携した商品展開を実現

 

企業情報

株式会社佐藤食肉 NICOクラブ会員

〒959-1961 阿賀野市山倉1912-1
TEL.0250-63-8086
FAX.0250-63-1348
URL https://satoshokuniku.com/

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