有限会社ストカ

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2018年03月14日
NICOpress152号商品開発

燕三条の技術を集め、若者に向けたスタイリッシュな農具を開発

次長 斎藤 和也 氏
次長 斎藤 和也 氏

「メーカーとして今まで通り下請けの仕事もやり続けたい。そして自社ブランドを持つことと、エンドユーザーへ商品を波及させて新たなフィールドを創造するという“3本の柱”で、今後展開していきたい」と語る斎藤次長。

 

加工技術のレベルアップと自社商品の開発に挑戦

金属プレス加工を主体に、農機具や自動車部品を製造する有限会社ストカ。「私が入社した11年前はプレス加工のみでしたが、お客様の要望に応えるため、溶接加工から機械加工、組み立てまでの一貫生産もできる体制を作ってきました」と斎藤次長。
2014年にはNICOの「マイナス金利制度」を活用し、250tプレス機を増設。その後も国の補助金で新たな機械を導入するなど、積極的な設備投資を行っている。
また、更なる事業展開の一つとして、同社では自社ブランドの商品開発に挑戦。平成28年度「高付加価値化サポート助成金」を活用し、「都市部の若者に向けた分割・組み換え式農具の開発・販売」に着手した。

250tプレス機
「マイナス金利制度」を活用して導入した250tプレス機(写真上)で、トラックの部品を製造。一貫生産という強みに加え、大型の加工が可能になったことで、取引先も増えたという。

 

若者の農業を応援する便利でおしゃれな農具を提案

「自社の強みを活かしてお客様に喜ばれるものを作りたかった」と話す斎藤次長は、祖父母が残した農園の手入れを始めたのを機に、農業従事者が減少している現実に直面する。そこで若者が農業を始めるきっかけづくりに、道具からアプローチできないかと考えた。
スタイリッシュなデザインが印象的な「FARM UP」は、ケースの中にスコップや鍬、レーキなどの農具を分解したものがパーツごとに収納されている。先端部や持ち手の着脱・組み換えが簡単にできるため、畑仕事の幅広い用途に対応できるのが特徴だ。「デザイナーをはじめ金型製作・加工処理は燕で、木工・機械加工などは三条と、多くの会社と協力しながら燕三条の技術で作り上げた商品です」。現在もブラッシュアップを重ね、今年度のIDSコンペにチャレンジする。今後は鞄に入れて持ち歩けるタイプなど、バリエーションの展開も考えている。

FARM UP

「この道具を使うことで気分を上げてほしい」という思いから名付けた「FARM UP」は、パーツの留め位置を自由にアレンジでき、持ち手部分に色付けやデコレーションもできるなど、オリジナル性を重視。今後も市場調査をしながら課題を解決していきたいという。

 

若手社員の独立を支援し地場産業の活性化に繋げたい

「当社には、20代から30代のやる気のある若手社員が多いですが、社員たちにはどんどん独立してほしい。彼らがうまく地域に分散してくれれば、地場の産業も活性化できるのではないかと思うのです」と話す斎藤次長。
数年かけてしっかりと会社の組織を固め、社員たちのモチベーションを上げながら、独立を支援する体制を整えていきたいという。これまでのモノづくりを大切にしながら、自社ブランドの構築と若手社員たちの力で会社を、そして地場産業の未来を築いてゆく。

 

NICOのコレを活用!

平成26年度マイナス金利制度を活用し、250tプレス機を導入。平成28年度高付加価値化サポート助成金を活用して、都市部の若者に向けた農具を開発し、平成30年度ニイガタIDSデザインコンペティションに出品予定。

会社情報

有限会社ストカ

〒959-1108 三条市北潟甲28-3
TEL.0256-45-5571
FAX.0256-45-3122
URL http://sutoka.jp

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