株式会社南雲製作所

2018年02月26日
NICOpress148号販路開拓

変化を恐れず組織の新陳代謝を上げることで継続・成長できる

NICOクラブ会員
株式会社南雲製作所
代表取締役社長 米桝 弘 氏

戦後間もない昭和22年 始まりは一台のプレス機から

精密金型の設計・製作を手掛ける株式会社南雲製作所。創業は昭和22年。現南雲会長の父親が当時働いていた工場から一台のプレス機を譲り受け、暖房機器部品を製造したのが始まりだ。やがて長野で精密電子部品のプレス加工が発達し、地理的に近い同社も取引するようになった。

1991年に大規模な三和工場を竣工。しかしプレス加工は仕事量が増える一方で価格が抑えられ、売上は伸び悩んだ。バブル崩壊もあり、二代目社長となった現南雲会長は今後の仕事の減少を予測。プレス加工から、もう一つの事業の柱である精密金型製作に特化する方針を決めた。「この決断が現在の礎を築いた」と米桝社長は語る。

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生産効率の良い工場、社員のモチベーションを高める取り組みなどが評価され、平成28年度グッドカンパニー大賞特別賞を受賞。現場の多くの社員は数年に一度部署異動をしないと昇進できないのが同社のシステム。マンネリを防ぎ、多能工化を促進している。

苦しい時こそ技術を磨き目の前の仕事を懸命に

半導体の仕事を通じて高精度の加工技術力を高めていった同社だが、2001年のITバブル崩壊の影響は大きく、人員整理で約30人の仲間が会社を去ったという。その後、効率化のため市内に3カ所あった工場を一つに集約。嵐が去るのを待つように、コツコツ目の前の仕事に励んだ。すると高精度なものづくりが評価され、中国での日本車人気も後押しとなり、自動車部品の金型製作が順調に伸びていった。

「当社が作るのはエンジンやトランスミッションに組み込まれる高性能部品の生産に用いられる金型です。自動車部品の中では超精密ですが、車以上に精度を要求される電子部品で培った技術が強みになりました」と米桝社長。近年は同社の自動車部品金型も国内外へフィールドを広げている。技術力を活かし、コンタクトレンズの包装フィルム加工などへの新規開拓も進む。

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発信力を強化するべくM-Techやベトナム工作機械展のNICOブースにも積極的に出展。

学びの場からつながった人材 提案型の技術部を新設

「自ら意欲を持って学ぶこと」を大切にしている米桝社長は、3年前から新潟大学大学院技術経営研究科で学ぶ「学生」でもある。キャンパスへ足を運ぶうちに理系の学生や研究室と接点ができ、優秀な人材の獲得にもつながっている。こうした人材をより活かすため、営業に同行して直接顧客ニーズを聞き、解決策を提案する技術部を新設した。

数々のターニングポイントに直面してきた同社。しかしその度に、変化を恐れず進化してきた。「行動しなければ成功も失敗も奇跡もない」を座右の銘とする米桝社長が、これからも南雲製作所を引っ張っていく。

会社を続けるのに大切なことは、コアな強みがあること。それを磨き続けること。

「当社の場合はお客様に鍛えられたと言った方が近いかもしれません。傲慢かもしれませんが、会社はトップで決まる。会社を良くするには上の人間が勉強するのが最も効率的、というのが私の持論です」と語る米桝社長。今も週2コマの授業を受けに新潟大学に通う。

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企業情報

株式会社南雲製作所
〒943-0225 上越市三和区野5823-1(三和工場)
TEL.025-532-4040 FAX.025-532-4074
URL http://www.nagumo-ss.com

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