株式会社兼古製作所

2017年05月19日
NICOpress138号新商品開発

機能とフォルムを兼ね備えた使い飽きない道具を提案

NICOクラブ会員
株式会社兼古製作所
代表取締役 兼古  耕一 氏

味気なかったハンドツールにデザインの力を注入

「ANEX」のブランドで、各種ドライバーや電動工具用ビット、ハンマーなどの作業工具を開発・製造している兼古製作所。2代目である兼古社長が昭和52年にUターンして以来、特徴ある独自機能、カラフルな色づかい、斬新なデザインを取り入れた商品開発に取り組むようになった。グッドデザイン賞は昭和59年の初受賞以来、連続受賞を続けているほか、アネックスドライバーNo.6000シリーズなどがロングライフデザイン賞を受けている。

兼古社長は「作業工具の一番のユーザーは職人の皆さんで、製品にとって最も大切なことは彼らにとって使い勝手がいいこと、飽きがこないことです。だからこそ、デザインが大事で、その点はグッドデザイン賞が目指すものと重なっていると思います」と話す。

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2010年にグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞したアネックスドライバーNo.6000、No.6300シリーズ。

デザイナーへの依頼は内容を絞り込むことが大切

ドライバーという成熟した商品に、持ち手の形や素材に注目して進化をもたらした兼古社長。自身が大学で美術を学んでいたこと、そしてドイツの国際見本市で、欧州のメーカーの個性的かつ機能的な作業工具を見た経験が、その後の方向性に影響を与えた。「当時、色がない自社商品を変えようと思っていたけれど、欧州のメーカーはとっくに取り組んでいた。世界的な視点から見ると自分たちの立ち位置が分かるので、そういう場所へ足を運ぶことは、とても重要だと思います」。

商品開発では、外部デザイナーとも共に仕事をするが、全てを任せるやり方はしない。「デザイナーは能力も才能もある人たち。だからこそ、当社が実現したいことや困っている部分を明確に示し、デザイナーがやるべきことを絞り込んで依頼することで、こちらが求めていた仕事があがってきますし、互いのコストも抑えることもできます」。

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新製品のデザインを最終決定するのは兼古社長の仕事。そのとき、大切にしているのは『見て一目でANEXらしいと感じられること』。

ユーザー視点のモノづくりがロングライフ製品を生む

内製化しているため、市場の反応を見ながら、細かい修正やパッケージデザインの変更をすぐにできることも同社の強み。「新製品を出すと、問屋やユーザーから商品に関する情報が集まってきます。それを素早く取り入れることで商品を育てることができ、その継続がやがてロングライフな製品になっていきます」。

優れた機能性と使いやすさを実現し、手にすることで満足感を味わえる同社の道具の数々。それらは、こうしたデザイン的思考のアプローチから生み出されている。

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「良いものに囲まれていると、良い影響を受けて発想が生まれます。ANEXブランドはユーザー、売り場に育ててもらい、進化してきました。これからもユーザーに求められる道具を追求したい」と語る兼古社長。

企業情報

株式会社兼古製作所
〒955-0055 三条市塚野目2201
TEL.0256-32-6321  FAX.0256-32-6373
URL http://www.anextool.co.jp/

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