自分の陶芸工房を開き、地元活性化に貢献したい
陶芸家 藤田 陽子 氏
独立起業に向けて相談しながら事業計画書を作成
村上市出身の藤田陽子さんは女子美術短期大学を卒業後、陶芸家の坂爪勝幸氏に師事。18年間、胎内市の坂爪工房で勉強しながら作陶を続けてきたが、独立起業を目指して昨年からよろず支援拠点の支援を受け、助成金申請などの準備を進めている。
独立を考え始めた頃、知人を通してNICOの「起業チャレンジ奨励金」の存在を知った藤田さんは、NICOカフェに相談。それを機に、よろず支援拠点のサブコーディネーターを紹介され、昨年10月からさまざまな相談をしてきた。「これまでは数字のことをあまり考えずに仕事をしてきたのですが、今回、サブコーディネーターの方に教えていただきながら事業計画書を作成したことで、今後の仕事や経営などを考える上ですごく勉強になりました」と語る。
「いずれはスタッフも雇用したいです。そして、坂爪先生から教わったたくさんの技術を伝えていきたいと思っています」と語る藤田さん。
陶芸を観光資源とし、瀬波温泉の活性化に
今後は、村上市瀬波温泉にある実家の寿司店の隣に、工房と薪窯を建設する予定。これまで取り組んできた大型のオブジェ作品の制作をはじめ、器類などの制作と販売、観光客や地元の人を対象にした陶芸教室も行いたいと考えている。
「瀬波温泉に来た方が、旅館に入る前に私の工房に立ち寄って、作品を見たり、陶芸をしたりという時間を過ごしてもらえたらと思います。自分が取り組んでいきたい仕事と、地元の活性化につながるようなことを、合わせてできるようにがんばります」と藤田さん。これまで学んできた技術や経験を活かしながら、新たな夢に向かって着実に歩んでいく。
「雲」や「樹」などの自然や「家」をモチーフにしたオブジェなど、独特の世界観を持つフジタヨウコさんの作品。年1回ほどのペースで個展を開いている。
企業情報
陶芸家 藤田 陽子 氏
〒959-2625 胎内市半山223-3(坂爪工房)
TEL/FAX.0254-43-2085