新潟県産豚肉を使った無添加の手作り惣菜で販路を拡大
「新潟県は全国の中でも肉の消費量が圧倒的に少ないので、新潟の肉を少しでも普及させたい。そのためにも新潟県産にこだわって作っているということをPRし、専門店ならではの商品を提案していきたいと思っています」と語る神林社長。
商談会の出展をきっかけにセレクション会議に参加
新潟県産の精肉をはじめ、味に定評のある無添加の自家製惣菜を販売している株式会社神林精肉店は、平成28年度、29年度の「『新潟うまいもの』セレクション会議」への参加を機に、大きく販路を広げている。
そのきっかけとなったのが、2年前に東京で開催された「うまさぎっしり新潟 食の大商談会」への出展だった。「これがご縁でNICO事業アドバイザーの白石さんに商品を食べていただき、“新潟うまいもの”への申請を勧められたのです」と神林社長は語る。
専門家のアドバイスを受けパッケージや調味料を変更
新潟県産豚肉の「角煮」と「塩麹漬」を申請するにあたり、セレクション会議でアドバイザーから助言を受けたのがパッケージだった。「店でしか販売していなかったので、パッケージが目立たなかったのです」。そこで一からデザインを見直し、裏面のラベルも食品表示の明記について指導を受け、作り直した。「一番苦労したのがパッケージに載せるキャッチコピー。新潟をもっとアピールしたほうがいいとアドバイスされ、何とかまとめあげました」。
また、翌年に「刻み焼き豚」を申請する際には、白石氏などのアドバイスで、タレに使う醤油を完全無添加のものに変更した。こうしてブラッシュアップした3商品は「新潟うまいもの」に選定され、バイヤーたちも高く評価。高島屋、イトーヨーカドー、五味商店、JALUXなど大手との取引が次々と成約した。
セールスレップなどを通じ新たな縁が生まれた
急激に販路が広がったことで当初は注文数の予測が立たず、現場の作業調整に社員たちも苦戦したというが、「最近ようやく自分たちで仕事のやり方を考えられるようになってきました。今はモチベーションを高く持ち、間違いのない商品づくりをしようと、みんなで頑張っています」と神林社長。また、同社に代わって関東・関西圏で商品提案を行うセールスレップをはじめ、周囲の人たちが動いてくれることで新たな縁が生まれ、取引や商品開発の依頼に繋がるなど、予想以上の成果が出ているという。
「今後は新商品をどう提案していくかというのが課題だと思っているので、NICOさんのセミナーで勉強させてもらおうと考えています」。これからも肉の専門店ならではの強みを活かし、安全・安心な手作りの商品で販路を開拓してゆく。
会社情報
株式会社神林精肉店NICOクラブ会員
〒945-0066 柏崎市西本町1-7-23
TEL.0257-23-2224
FAX.0257-23-2611
URL http://meat-kanbayashi.net/
②ゆずとブラックペッパーの香りを効かせた「塩麹漬」は、豚ロース肉をはじめ塩麹も新潟県産を使っている。
③秘伝の自家製タレで煮込んだ焼き豚を、さいの目にカットした「刻み焼き豚」は、取引先からの提案で生まれた商品。チャーハンの具やサラダのトッピング、おつまみなどに最適。