定期交換で安心を備える発電機レンタル
ユーザー目線に立った商品、サービスを追求
「野外仕事をもっと楽しく」をスローガンに掲げ、実店舗とECサイトで作業機械・農業機械の販売、修理などを行うホンダウォーク。ユーザーの利便性を追求したプラウ(PLOW)ブランドの自社製品や新サービスを提供し、新たな顧客獲得に挑戦している。
![](https://www.nico.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/nicopress185_hondawalk01.jpg)
発電機レンタルプランについて、毎月この金額で自分の身を守るライフラインを確保できるサービスはなかなかないと思うので、もっと多くの人に知っていただきたい。いつ起きるか分からない緊急時の備えは重要で、本当に利用してほしいサービスです。
楽しく野外仕事ができるPB商品
アフターサービスが充実
地域に根差した農機具店として1930年に創業し、eコマース黎明期の2000年から作業機械・農業機械のネット販売をスタートしたホンダウォーク。2011年からは、製品販売と修理体制を整えた実店舗・プラウ(PLOW)を新潟・山形・長野・福島で展開し、オリジナルブランドの薪割り機、芝刈り機など自社製品の開発にも力を入れている。「“野外仕事をもっと楽しく”というのがプラウのスローガン。優れた機能を持つだけでなく、楽しく仕事ができるかっこいい製品でなければと考えているので、色や形にもこだわっています」と石塚代表。さらに、「作業機械や道具は売って終わりではなく、使用中のアフターサービスが重要。最近は個人売買によるトラブルや、商材自体が複雑化しているため、“修理難民”と呼ばれる方々からの依頼がとても多くなっています」と話すように、他店の購入品も含めた作業機械の修理を積極的に受け入れている。
こうして培ってきた知識と技術を活かし、昨年4月から展開しているのが、一般家庭や企業に発電機を1年間定額でレンタルするサービスだ。近年は地震や台風など自然災害による大規模停電が頻発し、防災意識の高まりで発電機の需要が増大しているが、それに伴う問題点も増えてきた。「発電機を購入しても、実際は停電が起きない限り使いませんよね。そうすると、いざ使おうというときにエンジンがかからないことがあります。本来、発電機は定期的なメンテナンスが必要なのですが、なかなかできていないのが現実。そこで発電機を定額でレンタルし、1年ごとにメンテナンス済みの機体と交換すればいいのでは、という考えに辿り着きました」。
自社開発の発電機を定期交換する
画期的なレンタルプラン
この「発電機年間レンタルプラン」は、大手国内メーカーから仕入れた発電機ではなく、自社開発した定格出力1800Wの発電機を使用することでコストを下げ、個人向け料金で月々2,480円(税込)というリーズナブルな料金を実現。同クラスの発電機を購入する場合に比べ、初期費用を大幅に抑えられる。そして、毎年交換時には同社の整備士がメンテナンスした発電機を発送し、使用済みの機体を回収。ユーザーによるメンテナンスの手間や費用がかからず、常に使用できる状態の発電機を備えることができる。また、非常時だけでなくキャンプなどのレジャーやイベントなどにも利用可能だ。「最近は企業の申し込みが増えています。停電すると業務に支障が出るので、法人向け料金の月々3,480円(税込)ほどなら負担が小さいのでしょう。また、大手の会社から“レンタルプランの営業を請け負うので、メンテナンスなどの業務部分だけお願いできないか”という引き合いもきています」。
今後はこのサービスの利点をアピールし、自治体への採用を目指す。「東日本大震災の後、全国の町内会に防災用の備蓄品として発電機が支給されていますが、当社が上越市の町内会にアンケートを取ると、メンテナンスをしていないところが多いことが分かりました。そこで避難所に設置する発電機についてレンタルプランの提案を上越市に行いました」。
![インバーター発電機](https://www.nico.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/nicopress185_hondawalk03.jpg)
![インバーター発電機](https://www.nico.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/nicopress185_hondawalk04.jpg)
アイデアは顧客との交流から
常にユーザー目線に立つ
ここ数年は家で過ごす時間が増え、薪ストーブを導入する家庭が増えたことから、自社開発の薪割り機の売上が好調。また、最近は場所を選ばずに簡単に設置できるサウナテント「MUSHIBURO」が反響を呼んでいる。こうした製品のアイデアは、ユーザーのニーズを日頃から掴んでおくことが重要だという。「修理に伺ったときに直接お客様と話して見えてくることもあるし、モニターの方に意見を求めることもあります」。さらに、Facebookページでプラウファンのユーザーとコミュニティグループを形成。石塚代表が直接ユーザーから意見や要望を聞くZoomミーティング、YouTubeやInstagramの発信などWebやSNSを積極的に活用し、常にユーザー目線に立つことを意識している。
プラウブランドの製品は大手ブランドに負けない機能や、現場ニーズに対応した使いやすさを備えつつ、価格を低く抑えている。「プラウ(PLOW)は“耕す”という意味ですが、“low price”という意味も持たせています。お客様にとって良い商品やサービスを、もっと便利に、リーズナブルな価格で提供したい。そうすることで新しいユーザーが増え、野外仕事が楽しくなり、ライフスタイルが楽しくなれば私たちも嬉しいですし、同時に会社も成長していくと思います」。
今後は、まだ開拓していない市場に対して地道にアプローチするとともに、経済状況を見据えながら薪割り機の輸出も手掛けていきたいという石塚代表。ユーザーの利便性を追求した新商品や新サービスを立ち上げ、常にチャレンジし続けている。そうした姿勢は新たなプラウファン獲得につながっていくだろう。
![PLOW上越店](https://www.nico.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/nicopress185_hondawalk06.jpg)
![PLOW上越店](https://www.nico.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/nicopress185_hondawalk07.jpg)
企業情報
株式会社ホンダウォーク
上越市富岡256-2
TEL.025-530-7025
URL https://plow-power.com/