ナチュレ片山【安全・安心な商品を厳選して提供。健康的な暮らしを応援する】

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2022年08月08日
NICOpress183号販路開拓

安全・安心な商品を厳選して提供。
健康的な暮らしを応援する

「健康生活を応援します」を理念に掲げ、豊かな食と暮らしをトータルで提案しているナチュレ片山。安全・安心、本物を求める現代のニーズに応えるため、新潟をはじめ全国から集めたこだわりの商品を提供する。店舗全体で、食品ロス削減に向けた取組にも力を入れている。

片山商事株式会社 ナチュレ片山 本店 店長 石田 良平 氏
片山商事株式会社 
ナチュレ片山 本店 店長 石田 良平 氏

お客様に対しては“これを食べると健康に良い”、“環境にこれだけ配慮している”というような発信はしていません。私たちはお客様にまずは楽しんで買い物をしていただきたい。当店の商品を食べて“美味しかった”と笑顔になってくれるのが一番ですし、その結果として健康がついてくると思っています。

お客様が安心して選べる
基準を満たした商品のみを販売

2017年にオープンしたナチュレ片山は、「健康生活を応援します」をコンセプトに品揃えや販売方法にこだわった複合型商業施設。環境に配慮した大型ログハウスは、1階は食品と酒類のフロア、2階はレストラン、雑貨・家具店、カルチャー教室などを備え、健康な体と心をつくる「ライフスタイル提案」を行う店舗となっている。

最も力を入れている食品類は、「KATAYAMA EYE’S」という独自の基準を満たした商品を厳選。「新潟県産・国内産の商品を優先」「伝統製法で製造された調味料を優先」「加工食品は食品添加物不使用」「農産物は有機栽培・自然栽培を優先」「餌と飼育方法にこだわった畜産物」など、安全性と美味しさを追求した7つの基準だ。「曖昧な表示、表現をしている商品が非常に多いため、消費者には何が良くて何が悪いのかがよく分かりません。そこで当店は独自の基準を設け、その基準を満たした商品だけを提供する。そうすればお客様も安心して選ぶことができます」と石田店長。

基準を設けることで、扱う商品の選択肢が狭められるという小売店としてのジレンマもあるというが、「当店だからできることもあります。例えば、全国的なシェアで数%しかないオーガニック野菜が、当店では50%以上を占めている。また、オーガニック野菜は価格が高い傾向がありますが、時にはお買い得品にすることもあります。これは農家さんと密にコミュニケーションをとって商品を仕入れしている店でないとできないと思います」と語る。

地元野菜

地元野菜

地元野菜

自然栽培や農薬・化学肥料を極力使わない野菜や果物など、自信を持って勧められる商品が並ぶ。地域に根差した店を目指し、地場産のものを優先的に取り扱っている。

 

食品ロスを減らす取組を推進
冷凍食品へのこだわりも

同店では、食品ロスを減らす循環・エコロジーの取組も重視している。1階で販売している食材は2階のレストランで無駄なく使い、発生する生ゴミは高性能の処理機を導入して堆肥に加工し、一部は生産者の栽培に利用する取組も進めている。「昨年、1階に加工場が完成したので、これからは規格外の野菜もたくさん仕入れて一次加工し、急速冷凍して店舗で販売していきたいと思っています」と話すように、食品ロスの削減をはじめ、加工と販売を同じ建物で行うことで流通コストの軽減にも繋げている。

また、同店ならではの特徴が、売り場面積の4割近くを占める冷凍食品だ。冷凍食品は保存料などの添加物を使わずに長期保存できるという観点から、肉や魚をはじめ、総菜などの加工品やスイーツまで豊富な商品を揃えている。「これから超高齢化が進むと買い物に行きたくても行けない人が増えます。共働きの家庭では食事の支度も大変になっています。それらの方々に向けて無添加の冷凍食品を先駆けて取り扱ってきました」。冷凍食品を高品質に保つため、最新式の冷凍ショーケースを導入。「冷凍の性能が高いので、お惣菜でも味が変わらず、むしろ美味しい。以前から売上は徐々に上がっていましたが、新型コロナウイルスの影響で更に増加しました」。

レストラン

レストラン

2階の「ナチュラルレストランかたやま」では、店舗で取り扱う野菜や肉、魚などを無添加調味料で調理したメニューが好評。販売しきれない食材を無駄なく使うことで、食品ロスの削減に繋がる。

焼菓子

焼菓子

レストランのパティシエが加工場で手作りしている焼菓子も人気。原材料にこだわり、安心して食べられる「日々のおやつ」を目指している。

冷凍食品&新潟銘品の味シリーズ

冷凍食品&新潟銘品の味シリーズ

多彩な冷凍食品を販売。『新潟銘店の味』シリーズでは有名飲食店のパエリアキットやカレーなど、人気メニューを冷凍商品化。銘店の味を家で楽しめる。

 

健康志向の高まりで
安全性の高い野菜や米が人気

近年は新型コロナウイルスの影響で、人々の健康志向がより高まっていることから、安全・安心な食品を求める傾向が強くなっているという。「農薬や化学肥料を使わない野菜もそうですし、米はいろいろな農家から仕入れていますが、発注の頻度がコロナ前と比べて確実に増えました。“健康でいたい”という意識から、毎日の基本的な食事を見直す方が増えたのではないでしょうか。また、最近は小麦価格の高騰の影響もあり、米粉の人気も非常に高くなっています」。

これからの商品展開についてはさまざまな企業が協力し合い、消費者が応援したくなるようなモノづくりが必要になるのではという石田店長。「一社だけが勝つという時代ではなくなると思いますし、生き残るためにはみんなで良いモノを作り、それを販売者がしっかりと伝え、消費者が理解してお金を使ってくれるようになる。そういう取組が求められてくると思います」。

こうした考えを背景に、新型コロナウイルスで苦戦する県内の飲食店を応援しようと、飲食店が開発した冷凍食品を『新潟銘店の味』シリーズとして、店舗とオンラインストアで昨年から販売している。また、オンラインストアでは、新潟のあらゆる食品の中からバイヤーが生産現場に足を運んだ上で厳選した商品を「ニイガタモノ」として取り上げ、他のサイトと差別化。将来はオンライン販売の売上を店舗と同等まで伸ばしていきたいという。

「今後は加工場をしっかりと稼働させ、農家さんと連携しながら、美味しくて安全性の高い野菜を多くのお客様に届けられるような商品開発をしていきたいです。また、高度な冷凍技術を活かして、シカ肉などのジビエも販売していきたいですね」と石田店長。これからも日常を豊かにする食と暮らしの提案を通して、人々の健康や環境、地域の活性化に貢献していく。

オンラインストア

オンラインストア

新潟をはじめ全国各地の無添加商品を掲載するオンラインストアでは、米や調味料、冷凍の総菜などが人気。幅広い商品を一つのサイトから選べるのが強みだ。

 

check point

▶ KATAYAMA EYE’S という7つの基準を満たした食品のみを提供

▶ 流通や小売の過程から食品ロスを減らす取組を実践

▶ 利便性と美味しさを兼ね備えた無添加冷凍食品に注力

▶ 県内の生産者、事業者と協力したモノづくり、販売を行う

 

企業情報

片山商事株式会社 ナチュレ片山 本店NICOクラブ会員

新潟市東区卸新町 3-16-31
TEL.025-270-1188
URL http://nature-katayama.jp/

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