株式会社大力納豆

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2015年04月02日
NICOpress121号

物産展から食品売り場での定番商品化を目指す

株式会社大力納豆(NICOクラブ会員)代表取締役社長 坂詰 仁 氏

長年の積み重ねを経て県外での知名度が向上

昭和11年の創業以来、魚沼市(旧小出町)で八海山系の伏流水を使った納豆を作り続ける株式会社大力納豆。大量生産ではない丁寧な納豆づくりで、長年のファンも多い。
同社では30〜40年前から積極的に各地の物産展に参加し、宣伝活動をしてきた。「各地で『名前は聞いたことがあります』『有名ですよね』と言っていただけるのは、初代と二代目が積み重ねてきたもののお陰だと思います」と同社3代目の坂詰社長は語る。
その成果もあり、各地の百貨店などで定番商品として扱ってもらえるまでになった。現在は年1回、横浜の百貨店での物産展には恒例で出展し、その他の催事は状況に応じて出展しているほか、昨年2月、NICO支援策を活用し、スーパーマーケット・トレードショー2014に参加した。
「幸いなことに物産展の出展依頼は多くいただきますが、日配品の納豆は単価が安く、買いだめされにくい商品。出展することが経費倒れになるので、お断りすることも多いのが現状です。出展する場合には、主催者の方にその点をご理解いただいた上で参加しています」。

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催事の出展交渉の際には定番取扱の検討を依頼

さらにもう一つ、物産展の参加を検討するにあたり、同社が意識しているのが定番販売につながる可能性だ。
リピートが多かった場合、食品売り場での取り扱いを検討してもらえるかを打診した上で参加。終了後、顧客の反応をバイヤーへ伝えて、再度アピールするという。「検討していただく約束をしても話が流れることはありますが、そこで引いたら終わり。1年半後の商談会で再会したときに改めてお願いをして、取扱開始になったケースもありました」。
また、お客様には「また食べたいと思ったら、お店に『取り扱ってほしい』とお願いしてもらえませんか」と声をかけたりもする。実際、声を届けてくれるお客様もいて、それは店舗側が定番商品化を考える後押しになっていくという。

“魚沼産”をアピールしておいしさを伝える

そうした主張ができるのも、自社商品に「一度食べてもらえれば、必ずおいしさが分かってリピートしてもらえる」という自信があるからだ。「納豆にとって、水は味を決める大きな要素。魚沼の水の良さは他所に負けないので、接客では『水』を大きくアピールします。『魚沼で作っている』と言うだけで、日本中の人がコシヒカリや日本酒をイメージし、水がきれいな土地という印象をもってくれるので、ありがたいことだと常々思っています」。
物産展は食に対する意識の高い顧客層が多いことから、国産大豆を使った商品を販売。また、定番商品として取扱ってもらっている店舗での物産展の際は、限定品を用意してお客様の足を止める工夫をするという。
今後は、中京・関西地区での販路開拓を狙いたいと話す坂詰社長。「関西の納豆に対する意識は昔ほど悪くありません。タイミングを見て、ぜひ中京・関西に打って出たいですね」。そのための足がかりとして考えているのは、やはり物産展。関西の百貨店・スーパーに同社の納豆が並ぶ日は、そう遠くないはずだ。

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小出地域限定販売の「小出っ子」や、味付け納豆が物産展で人気。接客時には、大量生産ではなく、目の届く範囲で作っていることも伝えている。
「『あなたが来るから冷凍庫を空けて待っていたよ』と声をかけてくださるお客様もいます。物産展でのお客様の声ははげみになります」と語る坂詰社長。
創業の地にある本店には昔馴染みの常連客が通う。県外販売量は年々増えているが、基本姿勢は「わが町の納豆屋」だ。

【企業情報】
株式会社大力納豆 http://www.dairikinatto.co.jp
〒946-0035 魚沼市十日町360-6
TEL.025-792-0411 FAX.025-792-7089

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