株式会社ウメダニット 常務取締役/WRAPINKNOTディレクター 梅田 大樹 氏
2012年に自社ブランド「WRAPINKNOT(ラッピンノット)」の展開を始め、高いファッション性と品質が消費者や業界関係者からの支持を集めている株式会社ウメダニット。このブランドを立ち上げた狙い、そしてこれからの展望について話を伺った。ものづくりの側から攻めていく気持ちで 市場で戦えるブランドを構築する
自社の技術継承と 企画力の強化のために
1961年の創立以来、ニット生地や布を組み合わせて洋服を仕立てる高い技術で成長してきた株式会社ウメダニット。これまで主に、百貨店のミセス向けアパレル製品を手がけてきた。 同社は2012年より、自社ブランド「WRAPINKNOT」を展開している。ニットと異素材を組み合わせ、アーバンな雰囲気のブランドとして存在感を発揮。主に全国各地のセレクトショップが取り扱っている。 ディレクターを務める梅田常務は「アパレルはコスト優先で、当社への依頼、売上は減少してきていました。また、メインのミセス向け市場も10年後、20年後の状況は不透明です。将来を考えた時、まず当社の技術の継承と、企画力・開発力の強化が必要であり、消費者に価値あるものを届けたいと思ったことがブランド立ち上げのきっかけです」と語る。
「プロジェクトは2011年にスタートし、社内のパタンナーや営業など4人でクリエイティブチームを作り、東京のアートディレクターと共にブランドコンセプトやブランド名、ロゴなどを作り上げました。今後も急激な伸びではなく、少しずつ着実な成長を目指したい」と語る梅田常務。
価格以上の価値を感じる 上質な洋服を提供
30~40代の感度の高い層をメインターゲットとし、上質なものをハイブランドより低い価格で提供。「その部分は消費者にも伝わっているようで、セール前の定価購入率が高く、ショップからも評価いただいています」。 同社としては、ブランド自体の売り上げアップを目指すと共に、ブランドからOEMの受注につなげるというもうひとつの狙いがある。「最近、セレクトショップはオリジナルを作ることに力を入れ始めています。その流れを受けて、当社にも声がかかるようになってきました。また、次の春夏シーズンでは、あるセレクトショップとのダブルネームの服を発表することが決定しています。WRAPINKNOTを通して当社の技術力・企画力を知ってもらい、そこから新たな仕事が生まれていくのが、ファクトリーブランドならではのいい流れだと思っています」。
2016春夏コレクションのテーマは「punto」。ラテン語でニットの意。中南米にフォーカスし、ナスカの地上絵をモチーフにしたり、考古学者をイメージしたアウターなどが並ぶ。
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