株式会社サンゾウ

2022年02月01日
NICOpress180号創業施設・設備レンタル

事業を通じて関わる人たちを豊かにしたい。
Webサイト制作から、中華圏進出まで
伴走型で企業をサポート。

サンゾウは東京・上海・台北でのビジネス経験を持つ亀貝氏が、これまでの経験を新潟に還元したいという思いから2021年3月に創業。
NICOの「創業準備オフィス」を拠点に、県内外の企業のマーケティングやブランディング、海外展開の支援を行っている。

代表取締役社長 亀貝 康明 氏
代表取締役社長 亀貝 康明 氏

僕たちは事業を大きくして雇用を増やすことで、新潟に貢献したいと考えています。事業で稼いだ資金も、地域を盛り上げるイベントを行ったり、福祉に使ったり、地域に還元していくことを目標にしています。

台北から新潟へUターン
マーケティング会社を起業

20代でインターネット広告事業での営業を経験し、上海を経て東京のIT企業でマーケティング事業に携わった亀貝氏。32歳の時に台北に移住し、インフルエンサーマーケティングを強みとする企業で取締役に就任し事業を成長させてきた。このように亀貝氏は常に変化の速い業界に身を置き、成長企業を渡り歩いてきた。そして、前職の役員を退任し、出身地である新潟市にUターン。2021年3月にサンゾウを創業した。

「社会人になってからずっと、経験がないことでも興味のある分野には積極的に飛び込んで仕事をしてきました。台湾では取締役も経験しましたが、自分がトップになって事業をゼロから作りたいと思うようになったんです」と亀貝氏。コロナウイルス禍になり、オンラインでコミュニケーションを取ることも当たり前になるなど、働く場所の自由度が高まったことや、ベンチャーを興す場所として地方が注目されていることもあり、いつか戻りたいと思っていた新潟での起業を決意した。

サンゾウは、亀貝氏を含む3名のコアメンバーで事業を行っている。メンバーの内1名は県外在住で、各々が好きな場所で仕事をするリモートワークが基本だが、現在は万代島ビルにあるNICOの創業準備オフィスを拠点にしている。「メンバーが集まる場所が固定化されていた方が効率的に働けるという判断から利用しました」と亀貝氏。リモートワークとオフィスワークをバランスよく使い分けながら効率的な働き方を進めている。

サンゾウのコアメンバー。写真中央が亀貝氏。左は財務・経営企画を強みとする玄葉氏、右はマーケティングを得意とする櫻井氏。

万代島ビル11階にあるオフィス。「開放的な場所というのはそれだけで思考が柔軟になり視座を高められます」と亀貝氏。

 

デジタルシフト等の分野で
クライアントを支援

サンゾウでは企業それぞれが抱える課題を抽出し、解決に適したメニューを組み合わせて提案する。Webサイト制作からマーケティング、人材獲得や海外販路開拓まで幅広いサポートが可能だ。「とくにDX関連を中心としたマーケティングやプロモーション、財務、経営といった分野での支援が僕らの強みですが、新潟の経営者はじめいろいろな人と出会う中で、新潟で支援を必要としている分野でもあると感じました。僕たちは大きく『プロデュース事業』と『メディア事業』の2つを中心にビジネスを進めており、特に『プロデュース事業』ではクライアントに伴走しながら課題解決のための支援を行っています」。

サンゾウのプロデュース事業は、ノーコードと呼ばれる簡略化した手法で行うWebサイト制作の請負から、SNSの開設や運用代行、動画制作、イベント出展、採用支援など多岐に渡る。さらには、台北でYouTubeを活用したインフルエンサーマーケティングやイベントプロモーションの事業を行っていたノウハウを使い、企業の中華圏進出のサポートができることも特長だ。パートナーとして伴走しながらも、最終的には支援企業が自走できることを目標としている。

「昨年は、新潟お笑い集団NAMARAと業務提携を結びました。NAMARAは20年以上新潟でエンターテインメント活動を続けてきた会社で、魅力あるコンテンツをたくさん持っています。その一方で、デジタルシフトが遅れているという課題がありました。僕たちがYouTubeでの発信やイベント運営の支援を行うことで、不足している人材やノウハウを補っています。昨年は朱鷺メッセで開催した『エンタメミックス新潟2021』の運営にも関わらせていただきました」と亀貝氏。

 

『エンタメミックス新潟2021』ではイベントの発案段階から関わり、開催に向けた関係先の調整や広報活動など総務運営をフルサポート。

社会課題を考えるエンターテインメントの祭典として、有限会社ナマラエンターテイメント所属の芸人のほかアーティスト、行政・企業人などジャンルの垣根を超えたゲストが公演する一大イベントを成功させた。

 

新潟で頑張る人を応援
メディア事業もスタート

プロデュース事業の一環で、経営者の理念を社内外に伝える「Message」というサービスも行っている。「Messageは、発信によって『経営者、組織』と『従業員、お客様』との距離を縮めるサービスです。特に、自らの考えが従業員に正しく伝わらず、組織全体のベクトルが合わないことで苦労されている経営者は少なくありません。僕自身も前職では、20名だったメンバーが120名に増えた際に、全員に同じ方向を向かせることの難しさを感じました。そのためのコンテンツ制作だけでなく、コミュニケーションを円滑にするツール選定も含めてサポートを行っています」。

また、2021年末に始めたメディア事業では、YouTubeチャンネルと記事によるWebメディアを主要な媒体とする「アップデート新潟」を柱としている。「僕は人が好きで人に興味があるので、新潟で挑戦する人を応援するメディアを作ることにしました。情報は溢れていますが、新潟には人の顔が見える情報が少ないと感じたのも始めようと思った理由です。第1回では農家の方を取材し、その方の人生のストーリーを詳しく紹介しています。すぐにマネタイズする事業ではありませんが、ここで生まれたコミュニティからリアルなイベントを開催することなどを中期的な目標としています」。

メンバーの経験や強みを生かしながら、柔軟な発想力と行動力を武器にスタートしたサンゾウ。世界から新潟を見る視野を持ったメンバーの力が、地域に新しい風をもたらしていく。

新潟密着のメディア『アップデート新潟』は、YouTubeチャンネルとWebページとのダブルメディアで展開。身近にいる挑戦する人たちのストーリーを集め、若い世代も含めより多くの人に知ってもらうことで共感や学びを生み、新潟全体の盛り上がりにつなげたいという思いがある。

 

ポイント

  • 働く場所が多様化するなか地方の可能性に注目
  • DXはじめ新潟で必要とされる分野を強みとして事業展開
  • 新潟で挑戦する人を応援するWebメディアを運営

 

企業情報

株式会社サンゾウ

〒950-0078 新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル11階
URL https://sanzooo.com

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