シーサイド・ファクトリー株式会社

2016年11月14日
NICOpress133号専門家等相談新商品開発補助金等(助成金)

「佐渡で獲れる魚を使って新しい商品を作りたい」という思いから、これまで市場になかった「魚の生ハム」を開発したシーサイド・ファクトリー株式会社。今年1月には加工食品のコンクールで受賞するなど、各方面から注目を集めている。

佐渡産に特化し完全無添加にこだわった「魚の生ハム」が話題に

シーサイド・ファクトリー株式会社
CTO 常務取締役 幸田 高明 氏

今までにない、魚の持ち味を活かした生ハムに挑戦

水産物加工を手掛けるシーサイド・ファクトリー株式会社では、佐渡で漁獲された魚を使った生ハムを開発。昨年11月に完成して以来、大きな反響を呼んでいる。
2011年に設立された同社は、佐渡や新潟で獲れるナマコを加工し、香港や中国本土に輸出する事業を主体としてきたが、漁期が決まっていることから通年製造できないことが悩みだった。そこで新規事業を模索していた幸田常務は、独自のミネラル技術を開発して自ら生ハムやウィンナーの加工を行っていた鹿児島大学の准教授に相談。「魚でも生ハムが実現できると聞き、せっかく取り組むのなら世の中にない商品を作りたいと思いました。そこで一切添加物を使用しない、魚の持ち味を活かした生ハムを作ることにしたのです」と、2014年から開発に着手した。

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魚本来の味を活かしつつ、ブレンドした香辛料やハーブの風味がうまくマッチした「魚の生ハム」。今後はタイやソウダカツオを使うことも考えているという(写真上)。管理栄養士の本間真弓さんが、4種類の生ハムを使ったレシピを考案。そのまま薄くカットして食べても美味だが、料理にするとまた別の魅力が引き出される(写真下)。

改良を重ねた独自の製法で食感と風味の良さを実現

使用する魚は佐渡で水揚げされたフグ、マグロ、サケ、シイラの4種類。魚の持ち味に合わせて「ノーマル」「ハーブ」「赤唐辛子」の3種類の味を用意した。
その製法は、サク状にカットした魚に独自のミネラル処理を施し、数種類の塩と10数種類の香辛料を合わせた液に漬け込んだ後、水分を抜いてから桜のチップで約40分、低温で薫製。真空パック後、冷凍状態で熟成させる。ハムの製造でよく使われる発色剤・保存料などを一切加えず、チップも無農薬栽培の山桜と、完全無添加にこだわっているのが特徴。開発当初の試食では厳しい評価もあったが、改良を重ねた結果、食感が良く、ほどよい薫製の香りと香辛料の風味が効いた、今までにない味わいの生ハムが実現した。

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「最初は一切添加物なしで作れるのか半信半疑で取り組みましたが、今は絶対に真似ができない商品が完成したと自信を持っています」と語る幸田常務。

加工食品のコンクールで受賞。順調な滑り出しに

商品の完成直後、有名料理人たちが評価する加工食品のコンクール「第1回チーム・シェフコンクール」に応募すると、出品した3点全てが受賞。このコンクールは事業者の販路開拓を支援していることから、全国に売り出すチャンスをつかんだ。
また、「作ることに一生懸命だったので、食べ方や販売方法についても考えなければいけないと思いました」と、NICOを通して「よろず支援拠点」や「専門家派遣」を利用し、管理栄養士にレシピの考案を依頼した。販路に関しても現在は佐渡市内1軒のみでの取り扱いだが、佐渡の土産物品を扱う企業と商談が進行中。さらに海外での販売も打診されるなど、順調な滑り出しとなっている。「5月から漁が始まるので、今後は生産量を増やしながら販路を拡げていきたいと思っています」と幸田常務。佐渡の特産品としてこれからどのような展開を見せてくれるのか、大いに期待したい。

ここがポイント

  • 佐渡で水揚げされた魚を使用
  • 安全・安心の完全無添加を実現
  • 市場に出ていない独自性を持った商品に着目

企業情報

シーサイド・ファクトリー株式会社
〒952-1641 佐渡市二見117番
TEL.0259-76-2071 FAX.0259-76-2072

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