有限会社野村木工所

2015年04月03日
NICOpress123号セミナー・講座ニイガタIDSデザインコンペティション商品開発百年物語

百年物語でものづくりを学び、建具屋の存在を発信

有限会社野村木工所 代表取締役 野村 泰司 氏

自分たちの持ち味が引き出されていく感覚

昭和2年の創業以来、公共施設などの大型建築物を中心に、建具や造作家具の製作を請け負う建具屋として歩んできた有限会社野村木工所。3代目の野村社長は10年ほど前から、会社の将来へ危機感を抱き、独自に何かをやりたいと考えていたという。
「建築様式が洋式へ変化し一般住宅の建具需要が減り、建具業界全体が縮小。その建具屋が大型建築物にどんどん参入し価格競争が始まっています。このままではいけないと感じつつも、何をすればいいのか分からない状況でした」。
そんなときフェイスブックでNICOの「百年物語」を知り、参加してみようと思い立つ。「建具屋は設計図を受けて作る仕事なので、自分たちでデザインを手掛ける経験がありませんでした。受注産業である当社の状況を正直に話すと、アドバイザーの皆さんがヒントをくれたり、一緒に考えてくださって。ディスカッションを通して、当社の持ち味を引き出してもらっている感覚でした」。

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オリジナル家具を通して建具屋のPRを目指す

そうして、同社では木製家具の製作に着手。百年物語初参加の平成24年には「ネストテーブル」を発表した。スライド式に伸縮するデザインで、格子や雪見障子を作る技術が活かされている。
「完成の際は、自分たちで木製家具が作れるなんて、と感動しました。また、アドバイザーから当社には『建具屋の技術を未来に残していく役割がある』と言われたことが印象に残っています。建具屋にしか作れない家具を作り、知名度を上げて、エンドユーザーから本業である建具のオーダーがくるようになりたい。百年物語の後押しによって、そういう気持ちになることができました」。
しかし、完成に至るまでに何度か行われるデザインミーティングでは毎回落ち込みます、と笑う野村社長。「この年齢になってダメ出しを受けるのは良い経験。短期間で作り上げるので苦労しますが、その分受ける刺激もすごいです。百年物語は他の参加企業も意識が高くて、良い影響を受けますね」。

百年物語で誕生させたブランドを本格展開

百年物語はその後、4年連続で参加しており、平成25年にはIKSKI(イクスキ)という家具ブランドを立ち上げた。こうした挑戦は従業員の刺激にもなり、今年は若手社員が中心となって、デザインコンペに出品する家具製作に取り組んだ。また、人手不足に悩む業界にあって、企業の魅力づくりにもなり、建具や家具製作に興味を持ち、志望してくる人が増えたという。
さらに、野村社長は平成25年に「NICOねくすと創造塾」を受講。製品開発やデザインの考え方を基礎から教わり、こちらも有意義だったと振り返る。
「百年物語では、展示会や販売会で消費者のリアルな声を聞くことができました。今年は販路拡大に本格的に取り組み、首都圏を中心にブランドのファン層を作っていきたいです」。未経験から始まった同社のものづくりは、確実に次なるステージへと歩みを進めている。

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活用支援メニュー

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百年物語の試作品を囲んで行われるデザインミーティング。活発な意見が出され、最初のアイデアと完成品が、全く違うものになることも多い。
「百年物語を経験して、本当のものづくりをするようになったと思う。デザインを通して日本伝統の機能美に気付かせてもらった」と語る野村社長。
今年の百年物語では、格子が美しい、折り畳み式のティーテーブルを発表。折紙をテーマにして出来上がったデザインだという。

【企業情報】
有限会社野村木工所 URL http://nomu.s1.bindsite.jp/
〒940-0095 長岡市日赤町1-7-16
TEL.0258-33-2014 FAX.0258-34-3712

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