株式会社野島製作所

2015年04月03日
NICOpress123号

サポインで新分野参入のための技術開発に成功

株式会社野島製作所 テクニカル本部 本部長 吉田 元之 氏

競争力を付けていくために新しいプレス加工に挑戦

自動車のシートフレームを主力とし、企画設計から試作、プレス、溶接、塗装、組立、検査という全行程を一貫体制で生産を行っている株式会社野島製作所。開発・試作に取り組むテクニカルセンターを持ち、常に生産性向上やコストダウンに向けた提案を行うことで、メーカーとの信頼関係を築いている。
そんな同社では平成22年度からの3年間、NICOを通して経済産業省の「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)」を活用し、新技術開発に取り組んだ。テーマは自動車のシート部品のひとつであるラッチの加工技術。テクニカル本部の吉田本部長は「ラッチの素材である高張力鋼板のプレス加工は未経験の分野でした。参入には高い生産性とコストダウンを実現する技術が必要と考え、大きな規模で開発ができ、機械装置の製作も可能なサポインを活用して実用化を見据えたプロジェクトとして取り組みました」と語る。

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サポインで技術開発経営革新計画で量産化へ

プロジェクトには同社のほか、金型メーカーや新潟県工業技術総合研究所、さらにアドバイザーとしてシートメーカーが参加した。
高張力鋼板は、近年使用比率が高まっているものの、硬くて扱いにくいのが課題。今回は順送型によるプレス加工によってバリをほとんど無くし、熱処理工程を省くことで、従来よりも大幅な時間短縮とコストダウンを可能にした。吉田本部長は「開発には苦労もありましたが、お客様であるメーカーさんがアドバイザーとして加わっていることで、成功すれば受注が期待できるということがモチベーションになり、高い目的意識を持って取り組めたのが成功のポイントのひとつでした」と振り返る。
さらに、同社ではこの新技術による部品の量産化計画を、平成25年度の経営革新計画に申請し、プレス機を購入。タイミングよく、生産をスタートさせることができたという。

「創造・挑戦」の理念で新たな可能性を広げていく

今回量産化が実現したものの、会社にとってはスタートラインに立ったに過ぎないと語る吉田本部長。「量産化といっても、まだ1部品だけです。この新しいプレス技術を活用できるジャンルをさらに探し、幅を広げていくことが目標です。また技術にも磨きをかけ、よりコストダウンを目指すことで、競争力を高めていきたいと考えています」。
同社では、これまでも県や市などの支援を得て、さまざまな新技術の開発に取り組んでいる。支援メニューは社長や総務担当者が情報をキャッチし、開発側へ活用の提案をしてくれるという。「当社の創業の精神は『創造・挑戦』。常に創造に取り組んで、引き出しを多くしておくことが、将来に向けて必要なことであると考えています」。
今後も工場の無人化ライン、溶接の新技術開発といった目標に向け、調査を始めているという同社。常に創造への挑戦を続ける積極的な姿勢で、次代への道を切り拓いている。

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活用支援メニュー

  • 戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)
  • 産学連携支援
  • 経営革新計画

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「開発したものの中には実用化できなかったものもありますが、技術を財産として残すことができ、将来活用できる可能性もあるので無駄とは考えません」と語る吉田本部長。
今回のサポインで確立した製造技術で作られるラッチ。プレス加工したものに樹脂の被膜を付けて製品となる。
高い安全性が求められる車のシートフレーム生産が野島製作所の主力事業。社内一貫生産により、高品質の製品を送り出している。

【企業情報】
株式会社野島製作所 URL http://www.puppy-nojima.jp/
〒955-0015 三条市三柳13-1
TEL.0256-38-1171 FAX.0256-38-0081

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