企画意図

広く流通されているシェラカップは、持ち手の線材を本体のフチで巻き込んで固定している。この部分には水や汚れが入りやすく取り除きにくいため、使用時の衛生面からも、製造時の作業面からも問題があった。また、フチの巻き込みの口当たりの悪さに不満があった。

デザイン・システム展開のポイント

フチ巻きを無くし、スピニング加工でフランジを設けた。口当たりが良く、どの位置からでも注ぎやすく水切れも良い。持ち手はフランジの一部に最低限の接点で溶接したため、汚れが溜まりにくい。内側を鏡面磨きにしたことで汚れが落ちやすく、手入れが容易。ロゴマークと目盛りは、利き手に関わらず読み取れる位置に配置した。