審査員コメント

鍛造ならではのフォルム、切れ味、素材感、重量感は唯一無二の存在としてカトラリーの新しい価値を生み出すことに成功している。すべてにおいてバランスの良い大変素晴らしいプロダクトである。

企画意図

「多くの場合、料理は記憶に残るが、カトラリーは記憶に残らない。」 私達は従来のカトラリーの作り方を根本から見直し、枠にとらわれる事のない新しい価値観で、純粋にメインディッシュをより美味しく食べるために何が必要なのかを考えました。鍛冶屋としてモノづくりを営んでいる弊社が今までに無い発想を持って、完全鍛造・完全手造りにこだわり、料理と共に記憶に残れるカトラリーを目指し製作しました。

デザイン・システム展開のポイント

有機的なデザインでまとめたフォルムは存在感を持ちつつも、料理を引き立てるデザインを目指し製作いたしました。また道具としての機能も損なうことなく、ナイフは良く切れるよう、フォークは口当たりが良くなるよう徹底的に追及しました。共に全体焼入れを施してあるので小さな傷も付きにくくなっています。 使う人の個性に合わせて、自分好みのカラーを選べるようにシリーズとして製作しました。