NICO

【マーケティング】たかい食品株式会社

提案型の商品開発と独自技術の確立で市場開拓を目指す
【NICOpress144号】

たかい食品株式会社
専務取締役 熊澤 正純 氏

原料の製造販売だけでなく商品企画まで提案

米粉の多彩な用途を追求し、原料活用に関する多くのノウハウを有する米粉メーカー、たかい食品株式会社では、積極的な自社製品開発と提案型の営業で顧客のニーズに応えている。

「お客様のニーズや問題解決に向けた提案はもちろん、その企業の商品企画まで行うケースも多いです」と熊澤専務。例えば、大手コンビニエンスストアのチルド和菓子も原料となる米粉の製造販売だけでなく、レシピ開発にも踏み込んで商品提案を行っている。営業社員一人ひとりが米粉の特性を研究し、レシピ開発まで行う、総合的なアプローチをできることが強みとなっている。


6年前まで石油化学系の仕事をしていた熊澤専務。「化学の知識を米に応用すれば新しいものができるのではないかと挑戦したのが、加水分解粉末。食品表示ができる原料であることも、お客様に喜ばれています」。

新用途に向け独自技術による加水分解粉末を開発

用途に応じた「機能性米粉」開発にも力を入れている同社。その中でも、「グルテンフリーパン用米粉」は、従来のグルテン無添加の米粉パンよりも食味と食感が向上すると高評価の製品で、今年からアメリカへの輸出も開始する。

さらに、大きな注目を集めているのが「フード・アクション・ニッポンアワード2015」研究開発・新技術部門で優秀賞を獲得した「加水分解粉末」技術である。これは米や野菜などの食材を一切の化学処理を行わず、熱と圧力処理で分解するというもの。米の加水分解粉末は乳化剤や増粘剤の機能を持ち、自然な甘味と旨味を出すことから、すでに大手即席麺・製パンメーカーが採用。材料は完全天然由来で「食品」の表示が可能になることからメーカー側のメリットも大きい。また、加水分解処理は食品業界でコストも時間もかかっていた糖化や発酵といった工程を大幅に時間短縮できるため、発酵調味料の市場開拓も進んだ。

 
エースコックのカップ麺「うまさぎっしり新潟シリーズ」では、同社の新潟県産コシヒカリ米粉が麺に配合されている。また、米の加水分解粉末をスープの増粘剤として使用している他商品も販売中。

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新潟県産米を使用したグルテンフリーの「手もみ米粉ぱん」と「米粉のパンミックス粉」。従来の米粉パンよりも、ふっくら、しっとり仕上がるのが特徴。

アメリカや東南アジアの市場を見据え事業を拡大

今後はこの技術を活用した食品原料のラインナップを拡充し、複数企業との業務提携を通して事業拡大を目指すという同社。販売ターゲットをどう絞るか計画中だ。「この技術開発によって幅広い領域の企業と取引が始まり、ここ数年で市場も格段に広がりました。今後はアメリカや東南アジアの市場を見据え、現地生産することも考えています」。

独自技術の開発で食品業界にさまざまな可能性を提示する同社の取り組みに注目したい。


同社の「手もみ米粉ぱん」は2015年のミラノ万博でも使用され現地の人たちに好評だった。

BtoB戦略のポイント

  • 積極的な提案・開発型営業を展開
  •  研究からレシピ開発、商品企画まで総合的にアプローチ
  • 新マーケットでのニーズを見据えた技術開発と業務提携

企業情報

たかい食品株式会社
〒954-0111 見附市今町8-7-1
TEL. 0258-66-2487 FAX. 0258-66-7685
URL http://takai-foods.co.jp/

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