最先端の表面処理技術を開発し、積極的な広報活動で発信
![専務取締役 瀧見 直晃 氏](https://www.nico.or.jp/wp-content/uploads/2018/06/shinwamekki-200x300.jpg)
「広報を勉強して人に伝えることの大切さ、言葉の大切さを実感しました。会社案内やHPも難しいことを載せるのではなく、この会社で働いてみたいと思ってもらえるような、当社ならではの見せ方で興味を惹く作り方をしたいです」と語る瀧見専務。
日本とアメリカの技術を融合 防錆めっきに挑戦
暖房器具部品やガス器具部品などのめっき加工を主に手掛ける新和メッキ工業株式会社。2年前から電子部品の金めっき加工を開始するなど、時代に即した技術に取り組む同社は昨年、アメリカの表面処理トップメーカーPAVCO社との技術提携による最先端の防錆表面処理「新和ZiNT」を開発した。 「日本とアメリカ、それぞれのめっき技術の優れた部分を融合させれば、会社の大きな武器になると思いました」と瀧見専務。日本海の波しぶきや降雪によって鉄が錆びやすいという地元顧客の声もあったことから、一般的な亜鉛めっきの20倍以上の耐食性がある独自の表面処理を実現させた。
英語事業部の設立が広報を勉強するきっかけに
「アメリカの企業とお付き合いできたのは、当社に英語事業部があることも大きな強みでした」と言うように、同社では英語が堪能な社員が翻訳や通訳などを行い、地元の企業をサポートするサービスを2年前にスタートした。この事業を広く知ってもらおうと、瀧見専務はNICOの広報実践講座や広報相談会などを受講し、有効的なニュースリリースの書き方などを学んだ。「英語事業部がきっかけでしたが、新和ZiNTという名称やキャッチコピーも、講座でお世話になった今尾アドバイザーと相談して決めました。伝え方を工夫しながらその後の広報にも繋げていきました」。
メディアを通して会社の認知度やイメージが向上
昨年は機械要素技術展(M-Tech)に初出展し、新和ZiNTをはじめ同社のめっき加工技術を紹介。「ZiNTは最先端の表面処理技術なので、市場で求められるのはこれからだと思います。また、展示会を通して、めっきをよく知らず、錆びに困っているお客様が多いことが分かり、私たちがまだ気付かない新しい市場があるのではと感じました」。 広報活動によってメディアに登場する機会が増え、会社の認知度やイメージが向上。社員のモチベーションアップや人材の確保にも繋がっているという。「会社を続けていくためには常に挑戦し、発信し続けて、結果を出していくことが必要。そうすれば新しい仲間も増え、会社が成長する。そういうサイクルの中で成長させていきたいです」と瀧見専務。今後もめっきという技術を広く発信しながら、新たな可能性を追求してゆく。
会社情報
新和メッキ工業株式会社
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