構造物診断のプロとして世の中の安全と未来のインフラを支える

「やりがいは、お客様が求めていたデータをきちんと提示できて、喜んでいただけること。今後は社員たちのスキルを伝えていく若手の人材育成が課題です」と語る大倉社長。
構造物の総合病院としてさまざまな依頼に対応
構造物診断の専門業者として、2014年に創業した診断技術株式会社。この業界で30年以上の経験を持つ大倉社長が、同じく経験豊富なメンバーと共に独立開業した。NICOの創業に関する支援も活用している。 高度経済成長期に建設された多くの構造物において、経年劣化が不安視されている現在、メンテナンスや補強、改修などのための診断のニーズはとても高い。ライバル社もあるなかで、同社は非破壊検査をはじめ、幅広い調査を手掛けることができるのが強み。総合的な知識をもとに、金属やコンクリート、地中などあらゆるジャンルの調査に対応できる。 「構造物診断は産業界のドクターですが、当社はそのなかでも総合病院のイメージで、まずは診断技術株式会社に連絡して聞いてみよう、と思ってもらえる存在を目指しています」と大倉社長は話す。
全ては現場を知ることから。経験が正確な診断につながる
同社が大切しているのは、第一に現場主義。「“見えないものを視る”というのが業界のキャッチフレーズなのですが、そのためには調査する技術より先に、まず調べるものの構造を知っていることが大切です。それはやはり、現場での経験がものを言います」。 第二に常に当社にしかできない技術を追求すること。創業以来、毎年、最新技術の機器を導入し、なかには日本国内に数台しかないものも所有する。「今年導入したハンドヘルド蛍光X線分析計は、例えば昔の構造物の塗装に含まれている重金属をその場で検出できます。有害なものが入っている場合、塗装の廃棄に配慮が必要になるので、解体前のとても重要な調査ということになります」。
社会を支えているという誇りが持てる会社に
将来的には、調査機器や調査技術の自社開発を目指したいという大倉社長。そして、社員の家族に自慢できるような会社になっていくことが目標だ。「各地にある構造物を見て、あれも、これもうちの会社が調査をしたんだよと、社員が誇りを持って話せる会社になっていきたいですね。負けない技術を身に付けるには、常に勉強。勉強していないとチャンスが目の前に来ても気が付くことができないと思っています」。 社会の安全・安心を守るため、さらに理想の構造物調査のレベルの高みを追求する同社の挑戦は続いている。
会社情報
診断技術株式会社
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