マスメディアの露出をきっかけにWEB・SNSの戦略的な活用で会社の個性を発信
NICOクラブ会員
オークス株式会社
代表取締役社長 佐藤 俊之 氏
販売企画課 課長 近藤 貞敬 氏
営業3課 課長 亀山 桂 氏
ニュースリリース送付で年間150件のパブリシティを獲得
ゆびさきトング、計量みそマドラーなど、アイデアとデザインが光るキッチンツールを次々ヒットさせているオークス株式会社。約10年前からブランド戦略に取り組み、認知度を上げるためにメディアへの露出を展開してきた。
同社の商品は年間150件以上、雑誌やテレビなどで取り上げられている。すべて無料の掲載だ。取材のきっかけは各メディアに発信するニュースリリース。新商品の告知だけでなく、使用するシーンに合わせた企画提案、既存商品でも切り口を変えた再アプローチも行う。担当の近藤課長は、「機会があればメディアの担当者にお会いして、どんな話題を欲しがっているかお話を聞きます。YouTubeには商品の使い方の動画をアップしていますが、テレビ局からは商品の特徴がイメージできて取材の判断もしやすいと喜ばれますね」と話す。
「当社は社内イベントで鍛えられるので、社員のプロデュース力がとても高い。それが効果的な発信力にも繋がっていると思います」と話す佐藤社長(写真左)と、亀山課長(写真中央)、近藤課長(写真右)。
イメージによる訴求を重視し新ブランドはインスタを活用
マスメディアへの情報配信に加えHP、Facebook、YouTubeが主な発信メディアだが、新ブランドの「APELUCA(アペルカ)」ではInstagramも活用。担当の亀山課長は「APELUCAはキッチンではなくアウトドア向けの商材です。シーン提案をしていきたいと考え、Facebookと同時にInstagramをスタート。実際、Instagramの反応が一番あります」と話す。出展したアウトドアイベントの様子や、ユーザーが商品を使っている写真が投稿され、ブランドの世界観が伝わってくる。お客様から「友人のインスタからこの商品を知った」という声をいただくことも多い。
オークスのツールは、使う時にちょっと便利な工夫がされているものが多いため、動画で見せることでより伝わりやすい。一般ユーザーの他、テレビ局などのメディアも注目。動画は社内の販売企画課でも撮影、編集を行っている。
次に目指すステージは会社自体のブランド構築
同社のHPは社員が「恋するフォーチュンクッキー」を踊る映像や、「オークスコレクション」と題した社員によるファッションショーなど、動画コンテンツも充実している。これらは、会社の個性を発信する試みだ。佐藤社長は「当社は数多くの社内イベントを社員が企画します。また、オークスフォード大学という市民大学(オープン講座)も開催しています。企業として差別化できる部分も多いですが、まだそこにスポットは当たっていません。会社自体も注目してもらえる存在になりたい。その先には“オークスがやっているなら面白いはず”と期待され、信頼される会社でありたいという思いがあります」と語る。
メディアを総合的に活用し、商品や会社のブランド力を高めている同社。「大切なのは反応がなくてもめげないで続けること」という近藤課長の言葉が、その成功のポイントと言える。
アウトドアブランド「APELUCA」は、これまでの商品と異なるラインのため、ホームページも独立したものを用意。使用するシーンを効果的に伝え、共感してもらえるような動画、写真を投稿している。
活用する主なソーシャルメディア
- YouTube チャンネル登録auxmedia
活用のポイント
- ターゲットに合わせメディアを選択し継続発信
- より訴求力のあるコンテンツを作成する
- ブランド力アップという戦略のもとPR
企業情報
オークス株式会社
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