「里山農業を心うごく世界に」をコンセプトに世界有数の豪雪地の小さな農家が集まった農業法人です。 さつまいもの栽培、加工、販売を通じて農村女性の自立支援と中山間地域農業の課題解決に努めています。 大切にしているのは「ビジネスとコミュニティの両輪を回す」こと。 女性農家の問題はただ農業で稼げるようになるだけでは解決しません。 また一方で女性農家を集めてガス抜きするだけでも現状は変わりません。 「自己実現」を目指し、キャリアを見つめ、お互いに高めあう。 そのコミュニティの力から生まれた「雪の日の干し芋」は、 私たちが見た雪国の風景と価値観を映しとるデザインです。

審査員コメント

■6次産業化により自立した収入を得ることを足掛かりとし、「なりたい自分」を考え直すワークショップを継続することで、「自己実現」への道筋をデザインした取り組み。そのプロセスは「マズローの欲求5段階説」に基づいており、理論的裏付けがある。 ■商品パッケージなど見せ方もレベルが高く、販売力の高さ（持続可能性の高さ）が伺える。 ■女性農家の自己実現に関する課題は、家族経営の企業などにも当てはまることが予想される。さまざまな社会課題の解決にあたり指針となり得る活動であることを評価した。

デザイン・システム展開のポイント

【想定ターゲット】①サービス（コミュニティ）：中山間地域で暮らし大なり小なり農業に従事する女性で、自分の力を発揮しきれていない、自分らしく生きれていないと感じている女性。②商品（干し芋）：本物、本質、上質を求める30~60代女性。