企画意図

雪国育ちの越後杉は積雪の影響で根元部が大きく曲がった状態で成長します。その曲り形状は永い年月で形成されるため人工的に作る様とは違ってそれぞれの形に成長します。二つと無い魅力ある個性的なデザインに化けると考えて有効活用することを考えました。

デザイン・システム展開のポイント

座面は越後杉の根曲りを表現するために、末口・元口の幅あえて揃えず形状も二つと同じ物は無いことを表現しています。脚部は越後杉の色艶と立体感を増すために、校倉風を取り入れて加工技術の難易性と模倣品の出回りを避けました。また、着座位置の座繰り加工と着色を施して、安心感、暖かさ、ホッコリ感を感じてもらい楽しい会話つくりの処を提供します。