企画意図

開発のきっかけは、「片マヒの患者さんにも使える爪ヤスリを医療現場が求めている」という大学病院の医師からの声でした。現場では理学療法士らが個々の患者さんに会わせて手作りした道具で爪のケアしている現状を聞かされました。 そこでリハビリ現場の意見や要望を最大限生かして、マヒのある患者さんも自分で爪のケアの出来ないご高齢の方も、便利に安全に爪を削ることの出来る台座付き医療用爪ヤスリ「初爪 HATSUME」を完成させました。

デザイン・システム展開のポイント

片マヒの患者さんでも爪を削れるようにヤスリにシリコンの台座を付けました。爪ヤスリは極限まで目の細かさにこだわり繊細で絶妙なカーブが付いています。 ヤスリを台座に固定し、台座を机の上に置いたままヤスリの窪みの中で指を静かに動かすだけで爪を優しく滑らかに削ることができます。また、台座に磁石を内蔵 して着脱式にしたためヤスリを取り外して使うことも可能で、台座に作った溝に指を固定することでマヒして硬直した指を伸ばしてケアすることが出来ます。 台座の色は〈赤・青・黄・緑・白〉の５色展開で、どなたが使っても明るく元気の出るビビッドな色調にこだわりました。