第30回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2020

企画意図

昨今、海外では日本食ブームが起きている一方で、国内では和食の食事マナーが衰退、軽視されていることに、私たちは危機感を抱きました。特に「渡し箸」という食事の途中で箸を食器の上に置くというものに着目しました。これはテレビ番組での食事風景でも頻繁に見受けられるもので、誤った認識が広まりつつあります。そこで私たちはマナーの周知と習慣化を洋食器からアプローチできるのではないかと本製品を企画しました。

デザイン・システム展開のポイント

料理人目線に立ち、コースター、箸置き、お通しと別々の食器で用意していたものを、一つのプレートにまとめて提供でき、配膳、片づけをしやすいデザインにしました。また地元新潟の弥彦山の湧き水を連想させる模様を特殊な表面処理と合わせて淡く出すことで、料理を生かしつつも、食事が終わった後にも食器を楽しめる存在感を出しました。丈夫なステンレス製ですので繰り返し使えエコにもつながります。