第28回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2018

企画意図

屋根の積雪を地上から掻き落とす際に用いる雪落とし具において、屋根上に伸びた長尺柄体の先端に備えた雪掻きヘッドをひと掻き毎に振り上げて雪中に差し込む動作を不要とする。 雪掻きヘッドを屋根上に置いたまま屋根傾斜に沿って滑らせて押してから、引き下ろす動作で雪掻きヘッドが雪を掻き落とす。 高所においてヘッド板を滑らせて押進し、引いて降ろす作業による労力軽減を図る道具の提案。

デザイン・システム展開のポイント

1.長尺柄体先端部に軸回動自在に設けた雪掻きヘッド板が長尺柄体と鋭角の範囲内で揺動する機構。 2.使用素材を複合材、樹脂、アルミ等の組合わせと、細くて丈夫な複数の可撓性あるワイヤー等による引張補強効果で軽く丈夫な構造で操作性の向上。 3.引き動作でヘッド板が開くバネの設置、並びにヘッド板が雪中への差し込みを容易にするヘッド板開閉底辺部のエッジ形成とシャー角の付与。