企画意図

現在、燕三条ほか多くの地域で古民家を再生する活動が行われており、色々な再生方法が 提案されています。総じてそれらは、日本のノスタルジーなスタイルが残され、時代と 雰囲気を味わえるといった、世代によっては「懐かしい」「新鮮な」空間として提供 されています。古民家の魅力を感じ、ゆったりとした時間をより楽しみ、語らえる。 そういった場所で使いたくなる日本酒用の新しい酒器を提案します。

デザイン・システム展開のポイント

酒器に入ったままの燗酒は、時間が経つにつれて温度が下がり、味が変化してしまいます。 この酒器では、加熱用の熱源をセットし、ユーザー好みの温度に調整・保温することが 可能です。熱源は「炎」を用い、ゆらめきが醸す光は、古民家でのゆったりとした時間をより 特別なものへと演出します。そういった空間の中で家族や友人との団らんは、古民家での新しい 記憶として残ります。