第26回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2016

企画意図

当社は設立から40 年を経ており、現在は工業用部品などをロストワックス素材で製作することを主体と して操業しています。 設立当初は旧地区名の西蒲原郡分水町（地蔵堂地区）にて仏像や動物置物などの工芸品を青銅などで製作 しており、今現在はその蓄積された高度な工業技術を使って、新たに新規事業として工芸品作りを 始めました。新潟県内からは「工芸品」となる鋳物産業商品が多く見受けられない事から、 本商品のブランド名を「地蔵堂」とし、鋳物工芸品が地場産業品として広まるよう取組みを開始しました。

デザイン・システム展開のポイント

風鈴とは「音」であり、その音色が“風鈴”のすべてを表現しています。ただ単純に、 “風鈴”と言っても風鈴本体の形状と材質、吊紐、鈴玉、短冊からの構成が一つでも バランスが崩れると良い「音色」は生まれませんので、そこに重点を置き、製作しました。 本商品のシリーズのテーマは「植物と風鈴」で、風鈴のデザインを 「みかん・なす・あさがお」で表現しました。 カラーについても、ユーザーの好みで選択できるように、金・銀・ピンクゴールドと バリエーションを豊富に用意しました。 また、目で見る楽しさも表現するため、短冊と化粧紙には麻の繊維を練りこんだ雲竜和紙を 使用しています。