第27回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2017

企画意図

業務用返しヘラは「返す」「炒める」「押し付ける」「押し切る」を一本で行えます。 しかし、鉄板での使用を想定しているため両角が鋭利でサイズも大きく、一般家庭で用いられるテフロン加工のフライパンでの使用には不向きです。 そこで、業務用返しヘラの機能を抽出して、家庭用として再構築しました。どんな料理にも対応できて気軽に使える万能ターナーを目指し、フレンチシェフと共に使用感を確認しながら開発を進めました。

デザイン・システム展開のポイント

【すくいやすい】 ストレートな先端と両角の丸みによって、スムーズに差し込めます。返し部３辺を薄くしたことで、３方向からすくうことができます。 【返しやすい】 ハンドルは短く、返し部は小さめの長方形にして取り回しの良いサイズ感に抑え、 返しやすくすることができました。 【強度と軽さを両立】 根元を深くプレスし板厚に頼らず強度を確保。食材を押し付けやすく、押し切ることもできます。