第27回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2017
総評

第27回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2017

第27回 ニイガタIDSデザインコンペティション 2017総評

時は流れ、人は去り、時代は大きく動いています。

この大きな時代の動きが、このコンペにも大きな影響を与えています。今年の審査を通じて、私たちが非常に感じたことが三つほどあります。
一つは、コンペに参加をしていらっしゃる方たちの世代が変わったということです。かつて、いろいろお会いした方たちは姿を消され、新しいパワーを持った、新しい時代の若い人たちが参加をしています。これは、ものづくりに対する考え方が実は大きく変わってきたという姿でありますし、このコンペを通じて自分たちの作るものがどういう意味を持っているか、各企業が認識をされているのではないかと考えられます。
もう一つは、出展されている作品、製品の全てが自信満々の製品だということです。大賞は必ず自分だというふうな顔をした作品、製品が並んでおります。その迫力は大変なものです。

もう一つ感じますのは、実はデザインというのは何でしょう?世界の共通言語です。要するに、新潟県だけ、日本だけということではなくて、世界へ自分たちの製品がメッセージを背負って飛び立っていきます。世界を変えるのが自分たちの作品、製品であるという意識がそこに表現されています。
デザインは世界の共通言語であり、一つの言葉のもとに、世界にメッセージを送っているわけです。このことをこれからも私たちの心の中にしっかりと確認をしていく必要があります。
我々は世界とつながっているのだと。世界の人々の生活を豊かにするのだと。
そのことを、ものづくりの人たちのプライドとして、心の中にしっかりと刻み込んでいただければ、このコンペも素晴らしい一つの成果として評価されるのではないかと思います。受賞された皆様、おめでとうございました。

審査委員長
長岡造形大学 名誉教授 豊 口 協

ニイガタ発の商品を見つける

生活市場へ向けた「新しい商品」、生活を支える「新しい仕組み」がニイガタにはたくさんあります。

開催年

カテゴリー