ほどよい手応えと軽快な音を残して、鰹節が削れていく。削りたての香りが、炊きあがったご飯のにおいと共に、朝食の準備が整ったことを告げてくれる。
そんな、日本の食文化を見直し、世界に発信する新しいタイプの鰹節削り器を開発した。
鰹節削り器の品質の善し悪しは切れ味。堅い木のような鰹節を、スムーズに削れる鋭利な刃にある。角利製作所では、業界で“青紙”と呼ばれる最高級の刃物鋼を使う。成型し、強度と粘りを増す加工を施した後、荒磨ぎ、中磨ぎ、仕上げ磨ぎと3段階の研磨を行う。切れ味を決める仕上げ磨ぎを行うのは、研磨歴63年、金属加工の町、三条市でも名人とうたわれる熟練工だ。

製品概要

• 企業名：株式会社角利製作所
• デザイン：加藤克宏,坂上幸子
• 材質：鉋台/鰹箱：赤樫,鉋刃：青紙複合材
• 仕上：オイル仕上げ