研究開発の必要性

研究開発の必要性

日本の製造業を取り巻く環境

BRICs、NEXT11に代表される新興国の技術力は日増しに向上しており、また、いずれも将来のビッグマーケットを抱えていることから、国内製造業の仕事は加速度的に新興国へ移っている状況です。

そんな時代に日本の製造業が果たすべき役割は、コスト競争にさらされている従来型の仕事から、もっと付加価値の高い仕事=世界一の技術や革新的な新製品を生み出していくこと=に変わってきています。
そのような役割を果たすために研究開発が必要になってきます。

研究開発の必要性

ちなみに「研究」と「開発」という言葉ですが、国の会計基準では以下のように定義されています。
研究とは、新しい知識の発見を目的とした計画的な調査及び探究をいう。
開発とは、新しい製品・サービス・生産方法(以下、「製品等」という。)についての計画若しくは設計又は既存の製品等を著しく改良するための計画若しくは設計として、研究の成果その他の知識を具体化することをいう。

誤解を恐れずに単純化すると、「研究」は製品等の構成要素を発見する活動であり、「開発」はその要素を組み合わせて製品等を実際に作り出す活動になります。
こんな風に言うと簡単なようですが、実際はかなり試行錯誤しながら(つまり、ある程度の失敗がありうると見込んだうえで)、時間や資金をかけて進めていくことになります。