NICO

【新商品開発】横山工業株式会社

安価な外国製品や量産品の影響で縮小する竹細工工芸。
300年前から続くという阿賀野市今板地区の竹細工の技術を継承・発信するために、横山工業株式会社は小林ミドリ竹籠店をバックアップし共同運営をスタートした。

伝統の竹細工を継承。新ブランドを世界へ発信
【NICOpress144号】

横山工業株式会社
代表取締役社長 小林 和也 氏

地域の宝を失いたくない郷土愛が事業の始まり

土木工事業を営む横山工業が小林ミドリ竹籠店の共同運営に至ったきっかけは、公共事業の減少に伴う事業拡大ではなく、小林社長の郷土を想う気持ちからだった。継承者の小林ミドリ氏は、繊細で美しい今板の竹籠を生み出し、黄綬褒章も受章するほどの卓越した技術者であったが、2年前に他界。現在ご息女が技術を受け継いでいる。「子どもの頃から見慣れていた地元の竹籠は民芸品としても評価が高く、技術もすばらしい。何とか仕事として成立させて後世に残したいという気持ちでした」と小林社長は話す。


「一つひとつの商品を通じて、材料となる竹がどんな場所に育ち、作られ、出荷されるのか、五頭山や瓢湖、田園といった阿賀野市の風景をも感じてもらいたい。」と小林社長。

伝統とデザインがマッチした「組色籠(くみいろかご)」に大きな手応え

かねてから地域の資源を活かしたビジネスプランを模索していた小林社長は、NICOの「建設企業経営革新支援」を利用しブランド化に着手。NICO担当者を通じて紹介されたデザイナーと新商品開発に向けて動き出した。「デザイナーの梅野氏は設計だけでなく、その先の商品を使うストーリーまで考えてくれました」と厚い信頼を寄せる。

昨年は東京のギフトショー、フランスのメゾン・エ・オブジェに従来製品で出展。今年のギフトショーでは新商品の「組色籠シリーズ」を発表した。「フランスでは安価な竹籠との品質の違いを評価いただき、ジャパンブランドはヨーロッパの中に確実にあると感じました」。「組色籠」は好評で国内のバイヤー数社と契約。今後は銀座のショップでも取り扱われる予定だ。


六ツ目編が美しい、故・小林ミドリ氏のオリジナルデザイン「夢二籠」「小鳥籠」「秋桜籠」(写真右から)。新潟伊勢丹の越品でも好評で、昔使っていたというお客様の掘り起こしにも繋がった。

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「組色籠」はサイズが2種類あり、アルミフレームで補強した竹籠と、5つのカラーのインナーバッグとベルトから構成される。25通りの好みの組み合わせが選べ、和服にもカジュアルにも合う。

今後は直販とオーダーメード、後継者育成に力を注ぐ

すべてが手作りの竹籠はコストのほとんどが人件費。商品価値を上げるために、卸よりも直販の受注を伸ばしたいという。「将来はオーダーメードに対応することが生き残る手段になる。夢はショップを出すことですが、まずはオンラインショップを充実させたい。そして、後継者育成のために若い人にも働きたいと感じてもらえるよう魅力を創出したい」と小林社長。職人になるには竹採りが2年、編みは8年が必要だが、嬉しいことに最近30代の男性が手を挙げてくれた。

今回の挑戦から小林社長は「資金的な支援だけでなく、NICOを通じた多くの方達との出会いから無限の広がりが生まれました。私たちにとってそこが一番大きなメリットです」と語る。今後は『百年物語』への参加も視野に入れ、次なる構想へ挑戦を続けてゆく。

NICOのコレを活用!

平成27年度建設企業経営革新支援を活用し、外部デザイナーの起用や国内外の展示会出展をはじめブランド化・販路開拓に取り組み、今板竹細工の知名度と売上げを向上させている。

企業情報

横山工業株式会社
〒959-1957 阿賀野市横山210-1
TEL. 0250-62-3122 FAX. 0250-62-2003
URL http://www.kobayashimidori-takekago.jp

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