NICO事業アドバイザー(国際ビジネス支援) 田辺良則の関西国際空港内 神戸植物防疫所&FedEx北太平洋地区ハブ視察感想記

2018年12月21日

 こんにちは、田辺です!先日、農林水産省神戸植物防疫所関西空港支所とFedEx北太平洋地区ハブを視察する機会がありましたのでご紹介します。

感想記

 農林水産省神戸植物防疫所関西空港支所とFedEx北太平洋地区ハブは両施設とも、関西国際空港のCIQ区域(保安区域)にあるため、事前に「一時立入証」の申請が必要になります。因みに「CIQ」とは航空業で使用されている言葉で、この3つの文字はCustom(税関)、Immigration(出入国管理)、そしてQuarantine(検疫)の頭文字をとって略されています。

 先ず植物防疫所ですが、冒頭に植物防疫の目的を「日本の農業と自然を守るため」とお聞きし、久し振りに背筋の伸びる思いをしました。とりわけ農業県である本県には大きな意味のある業務ですが、直接農業関係者と向き合うことは無く、地味でありますが大切な仕事であることを理解して欲しいと思います。
 業務内容に関する講演・動画による説明を受けた後、病害虫の検査室で作業手順について説明を受け、輸入検査場では実際に台湾から輸入された蘭の苗木とタイから輸入された野菜の種子の検査の様子を見ることが出来ました。

 植物防疫所では、主に農学・理学系出身で国家資格である植物検疫官 ・調査官 ・同定官と呼ばれる専門家の方々が在籍され、病害虫の有無をまず目視で検査しますが、虫がいたとしてもその場で種類の判別は難しく、それを採取し、標本を作って顕微鏡で識別して観察するというのが基本的な業務(同定診断業務)になります。
 みなさまには、いかなる植物でも日本へ持ち込むには輸出国政府機関により発行された検査証明書(Phytosanitary Certificate)を添付して、輸入検査を受ける必要があると言うことをご理解願います。また、検査証明書の添付無き植物は、廃棄処分となります。

 因みに、病害虫は全世界で約100万種類あると言われていますが、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているウリミバエは、1919年に沖縄本島で発生が確認されたのち、その根絶に25年を要したと聞き及ぶと、海外旅行から安易に果物を隠し持って帰国することは厳に避けることを密かに自らに言い聞かせました。海外に渡航される機会のあるみなさまにも、「持ち込み一個、環境破壊!」とならぬよう、くれぐれも注意を御願いします。

※CIQ区域内は写真撮影禁止のためご紹介できる写真がありません。以下は植物検疫所のリーフレットです。

  

 

 その後、FedEx北太平洋地区ハブへ移動し、2014年4月に稼働開始した業務内容について説明を受けると共に、7機が駐機可能の航空機駐機場、12台のトラックが停車可能なトラックドック、中央に毎時9,000個の貨物を仕分けることが出来るソートマシンが設置された施設内にはコールドチェーン物流対応施設も完備しており、これらを隅々まで視察しました。230の国と地域をカバーし、小口から重量物まで幅広い国際輸送サービスを手掛ける同社は、自社で通関士60名を擁し、認定通関業者(Authorized Customs Broker, 略称:AEO)でもあることより、通関手続の特例措置を受けることが可能であり、輸出入貨物のリードタイム短縮等の便宜を図っています。例えば、輸入の場合には貨物到着後2時間以内に通関・仕分け業務を完了し、各地への配送に向かうことが可能である点等、同社の強みを目の当たりにしました。本年9月4日に発生した台風21号による空港閉鎖の影響も、同ハブの所在する関空二期空港島貨物ターミナルは浸水の影響を受けることなく、9月7日には業務が再開出来たとのことでした。

 海外対応に不慣れな中小企業にとって、貿易上の大きな障壁となるのが為替、通関・検疫手続き、外国語対応、相手国の商習慣への対応等ですが、本県がさらなる貿易立県を目指すためには、せめて新潟空港における国際貨物輸送機能強化への取組みが不可欠であることを痛感しました。

 

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