阿賀野川下流に位置する濁川地区。ここで育てられたトマトは「にごりかわトマト」と呼ばれ、今が収穫の真っ最中。今回訪れた近藤さんのハウスも、トマト独特の清々しい匂いが充満していました。本来、にごりかわトマトは麗容(れいよう)という品種の大玉トマト。しかし、成長の過程で徐々に水を制限していく節水栽培を心掛けることにより、通常の大玉トマトよりひと回りほど小さいサイズにしか育ちません。ですが、実は締まっていてどっしりと重く、糖度と酸味のバランスが良いトマトになるのです。「よくよんでる(熟している)」と近藤さんが手渡してくれたトマトは、よく見ると細かい産毛がびっしり。青く爽やかな香りで、かぶりつくとジュワッと口いっぱいに甘みと酸味が広がりました。
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