【特集】ありがとうMax②(インタビュー 新潟新幹線車両センター 山田純也さん)
2021.09.10 更新
“Maxとき”“Maxたにがわ”の名で親しまれた、新潟駅-東京駅間を結ぶ上越新幹線「E4系Max編成」。
前回は「Maxの歴史」や「Maxの雄姿」等を紹介しましたが、今回と次回の2回に渡り、Max運行に長く携わったJR東日本の社員の方へのインタビューをご紹介いたします(インタビューはリモートで実施しました)。
【新潟新幹線車両センター 山田純也さん】
--はじめに、山田さんのこれまでの経歴を教えてください--
2008年にJR東日本に入社しました。入社当時、上越新幹線は200系とE1系、間もなく引退するE4系が運行していて、E4系が最も新しい車両でした。
入社した後、新幹線の車両メンテナンス部門で働く社員は、専門的な技術を習得するため、約1年間、仙台にある新幹線総合車両センターで新幹線車両メンテナンスの勉強をし、その後、新潟新幹線車両センターに戻ってきました。
新潟新幹線車両センターでは、その日の運行を終えて車両センターに帰ってきた新幹線の定期検査や故障の調査・修繕など、様々な業務で新幹線の車両に携わってきました。
2年前からは、新潟駅での勤務となり、新潟駅で折り返す車両の点検整備などを行っています。新幹線はすごいスピードで走っているので、お客さまに安心してご乗車いただけるように、また、事故が起きないように、注意を払いながら、点検を行っています。
--点検整備を行う車両センターの場所はどこですか--
東京駅から新潟駅に来た車両が到着し、その先で点検整備を行う形となっています。

【車内点検整備の様子】
--Maxの好きなところを教えてください--
乗客としての視点で言いますと、場所によって座席の仕様が違うので、乗る前からどこに乗ろうかとワクワクする新幹線だと思います。1階、2階、フラット座席があったり、ひじ掛けがあるもの、ないものもあるので、そういう点が好きですね。
あとは見た目です。E4系はヘッドライトが丸く、全体的に丸みを帯びていてかわいい形状をしているところも好きです。
車両メンテナンスを担当する社員視点での好きなところは、Maxの分割シーンです。2編成が連結した16両編成のMaxが分割(車両の切り離し)し、片方の編成が無事に発車していくのを見届ける瞬間が好きなシーンですし、ホッとする瞬間です。

【Maxの点検整備に向かう山田さん】
--Maxについて印象的な出来事があれば教えてください--
Maxはもともと、去年(2020年)で運行を終える予定だったのですが、2019年に発生した台風19号の影響で、一部の車両が浸水し一時的に不足したので、E7系の新車が導入されるまで、運行することとなりました。がんばってもらったと思います。
--Maxの運行もあとわずかとなりますが、定期運行を終えることへの思いなどあれば教えてください--
E4系が引退することにより、2階建ての新幹線が見られなくなるのはさみしいですね。
1997年から、大量輸送を想定して導入されたMaxですが、現在はコロナ禍ということもあり、1両に数名のお客さまを乗せたMaxが走っていく姿は、少しさみしいという思いになります。
それでも、24年間走り続けてくれて、「ありがとう」と「お疲れ様」という気持ちです。
--本日は、お忙しいところ、ありがとうございました--
ありがとうございました。
■JR東日本新潟支社が専用ホームページや公式Twitterを開設■
JR東日本新潟支社は、Maxのフィナーレをすべての人へ届けるための専用ホームページやラストランの公式Twitterを開設しています。
専用ホームページでの『Maxの軌跡』や『#Max思い出エピソード』、公式Twitterでの『Maxリレー企画』など、様々な内容で、Maxを紹介していますので、是非、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
【ホームページ】上越新幹線 E4系 Max 2021年10月1日(金)定期運行ラストラン!
【Twitter】Maxラストラン公式Twitter
定期運行ラストランまで、残すところあとわずか。最後まで、その雄姿を応援しましょう!