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IoT活用事例インタビューIoTで人の常識を変える新しい顧客体験を提供SSERPOC INTC-Beaconは電池で1年駆動するテーブル位置など限られた場所を特定するPaperBeacon(ペーパービーコン)04※1 製品やサービスを介して得られるユーザーの経験や価値※2 ITによる良い方向への新しい変化 ボクシーズの強みは、世界で初めて発表した「TAGCAST(タグキャスト)」というテクノロジーです。ビーコンを活用した位置情報システムで、GPSが届かない施設内で位置情報を伝えるサービスとして開発しました。我々はTAGCASTを通して「場所のIoT」を提供し、お客様に新しい体験とサービスを生み出すことを目指しています。重視しているのは「ユーザー視点」。それが従来のシステム開発会社とボクシーズの違いです。 ユーザーがTAGCASTによって実現されるサービスを体験する、つまり「ユーザーエクスペリエンス(UX)」※1によって、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」※2が起きます。今までアナログだったものがデジタル化した結果、データが増大し、「ビッグデータ」となり、それによってAIが進化し、AIによる分析の恩恵が顧客にもたらされます。この構造のベースを作り上げるのがTAGCASTであり、この概念で我々はIoTサービスの提供に携わっています。位置情報/IoTインフラ 場所のIoTによって変化するUXのイメージ 「TAGCAST」は電気やガス、通信と同じインフラです。このインフラを利用したサービスが、千葉ロッテマリーンズの球場IoT、ヤマザキマザックの工場見学IoTといった、さまざまな場所で採用されています。 飲食IoTの「Putmenu(プットメニュー)」は、来店前にスマホを使って注文と支払いを済ませ、着席すると自動で注文が確定するシステム。来店者は店員を呼んで注文したり、レジに並ばなくて済むという点で楽ですし、店側もレジ業務がいらないので、その分省力化になります。 Putmenuを導入すると、瞬間的に売り上げがレジ対応に比べて2倍になったり、アナログも含めた一日の全体売上が25%向上した事例もあります。キャッシュレスという意味ではQRコード決済が広がっていますが、行動を見るとレジに並び、現金の代わりにQRコードを出す訳ですから、お客様の体験は変わりません。Putmenuはレジに行く必要がない、という点でお店の注文、支払の仕方を画期的に変えました。GPSの電波が届かない建物空間でも、Bluetoothを利用する省電力通信TC-Beacon(ビーコン)によって位置情報を測定・活用することができるシステム。独自の技術開発を経て、多人数が使用した際のラグの発生を抑えるなど精度を強化。アプリにデータを配信するTAGCASTクラウド、アプリ開発のTAGCAST-SDKを無償で提供しており、屋内の場所と利用者を結びつけた新しいサービスを開発できる。屋内位置情報サービス〒102-0073東京都千代田区九段北1-3-5TEL.03-6268-9991 FAX.03-6268-9992URL http://boxyz.com/代表取締役 鳥居 暁 氏IoTサービスの総合開発を手掛けるボクシーズ株式会社。位置情報を用いたアプリ開発に早期から着手し、関連会社の株式会社タグキャストが提供する屋内位置情報サービス「TAGCAST」は世界9カ国で特許を取得する。先駆的な『場所のIoT』テクノロジーを活用したオーダーシステムや、IoT対応電球による見守りシステムなど、さまざまな画期的なサービスをリリースしている。ボクシーズ株式会社ユーザー視点に立ち新しい体験とサービスを注文・レジ業務をスマホで完結するプットメニュー

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