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SSERPOC IN 特集 チャレンジする新潟これを実現したら社会も良くなるし、自分も楽しい、という気持ちで本当に何がやりたいのかを考えてみてください。 私は起業したときから、「日本の開業率を10%に引き上げます!」という言葉を使ってきました。小さい会社の場合は特に、商品名でも、経営理念でも、分かりやすくて口コミで広がるような「流通していく言葉」を使うことが重要です。 応援してくれる人を増やすためにも、短い時間で簡潔に事業を説明できるようにしておきましょう。これをエレベーターピッチと呼びます。エレベーターに同席した相手に1分くらいの時間で、事業を魅力的に伝えたら投資が決まったという、2000年頃のシリコンバレーで生まれた言葉です。 経営者は事業に思い入れがあるので、話が長くなりがちです。相手には簡潔に、そして、魅力的に伝えることが大事。それがお客様に対してならば、なおさらです。仕事上の文書を作るときも、読まれる前提ではなく、どうやったら読んでもらえるか、を考えて書きます。ニュースリリースや融資のための事業計画書なども、その一文で投資したい、応援したいと思わせる、最初の一文目がポイントになります。 学びという点でいうと、地方に行くほど経営者が学びの機会にお金を払いたがらない傾向が見えます。こうした意識は問題で、常に学び、新しい情報を入れていく経営者とは差がついていきます。起業する人はお金を出して勉強するべきだし、そこに価値はあります。もちろん本でも良いですし、東京に出て学ぶこともできるし、WEBで情報を提供している会社もあるので、地方だからといって環境の差はなくなってきています。そして、自分自身も強く感じているのは、学び続けることの大切さです。時代が常に変わっていくので、学び続けなければすぐに後れを取ります。 行政が無料で提供してくれるセミナーなどは、どんどん利用すべきです。私も長野で創業したので、そうした支援は全て活用しました。地方は創業への支援も手厚いですし、新しいビジネスはメディアにも注目されやすく、すぐに認知度が上がるというメリットもあります。実は結構、地方にアドバンテージはあるし、私もスタートが地方でよかったと感じています。 そもそもクオリティオブライフは絶対に地方の方が高い。自分の裁量で決断し、チャレンジすることは責任も伴いますが、とても大事なことです。ぜひ、支援を活用し新潟での起業・新事業展開に挑戦して頂ければと思います。※CLV(カスタマーライフタイムバリュー)/1人の顧客から発生するすべての付加価値売上●「経営の12分野」については、浜口氏の著書『起業の技術』で詳しい実践方法を紹介しています。       出典:浜口隆則『起業の技術』,2013,かんき出版❶【ミッション】 存在価値を考える❷【商品力の29Cuts】 絶対価値を考える❸【ポジショニング】 相対価値を考える❹【ブランディング】 認知価値を考える❺【集客力】 8つの集客ツール❻【見込客フォロー】 5つのパイプライン❼【サイレントセールス】 販売業から購入支援業へ❽【CLVマネジメント】 ※ 顧客生涯価値を高める❾【経理・財務】 社長のコックピットをつくる❿【チームビルディング】 自立型組織をつくる⓫【仕組み化】 安定と継続を築く仕掛け⓬【投資とリスクマネジメント】 永続への善循環を築く03経営のパフォーマンス(成功度)を決める3つの力 [経営の12分野]商品に求められる4つの価値を高め顧客をファンにする4つのステップで良好な顧客関係と社長が不在でも回る業務体制をつくり事業を永続させる商品力営業力管理力自分の事業の価値や魅力を短く簡潔に伝える練習を経営者は学び続けなければ時代の流れに後れを取る自然に売れる仕組みを築く

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